中部エリア / 長野県

早太郎温泉郷

HAYATARO

歴史をめぐる

霊犬早太郎伝説で有名な「光前寺」は、不動明王を本尊として、貞観2年(860)に本聖上人により開基された伊那谷随一の名刹です。
古くは武田家・羽柴家などの武将の保護を受け、特に徳川家からは地方寺院としては破格の60石の寺領と10万石の大名格を与えられるなど隆盛を極めました。
今なお、樹齢数百年の杉の巨木に囲まれた境内には十余棟の堂塔を備え、長野県下屈指の大寺であり、南信州随一の祈願霊場として広い信仰をあつめています。境内全域が名勝庭園として国の文化財に指定されています。
春の桜の開花中は、しだれ桜がライトアップされ幽玄の世界を演出。
「春宵一刻値千金」とは、まさにこのことです。

自然をめぐる

中央アルプス宝剣岳の直下にあるのが「千畳敷カール」。
2万年前、氷河期の氷によって削られてきたお椀型の「圏谷」です。 ロープウエイで、たったの7分30秒で気軽に行くことができるカールは、標高2,612mの雲上の別世界。
夏には高山植物、秋には錦の衣をまとい、冬から春までは一面の銀世界が美しく、4~5月にかけては春スキーも楽しめます。
カール内の遊歩道は、1周約40分で、夏の高山植物の季節にはコバイケイソウ、チングルマやコイワカガミ、シナノキンバイなどの可憐な高山植物の花々が咲き乱れ、「高山植物の宝庫」としても知られています。 さらに、駒ヶ岳、宝剣岳など日本百名山に名を連ねる名峰への登山口にもなっており、シーズンには多くの登山客で賑わいを見せます。
2010年日経新聞「紅葉が楽しめるロープウエイ」では、駒ヶ岳ロープウエイが全国1位に選ばれました。