イベントレポート

vol.96

第2回 ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 雲仙温泉を開催しました!

長崎県

雲仙温泉でのガストロノミーウォーキングは2回目、前日の小浜温泉との連日開催は初めてです!
175名もの方々が、山中が赤やオレンジにそまる紅葉の絶景とともに、雲仙温泉を巡り、知り、山の恵みを味わう旅に出かけました!
「海の小浜」を堪能した連日参加の方は、また違う魅力がある「山の雲仙」を満喫されていましたよ!(^^)!

昭和9年に日本で最初の国立公園に指定された「雲仙岳」。
その名の由来は、山の神が住むといわれる信仰対象の山として、かつて「温泉山」と書いて「うんぜんさん」と読んだことだそうです。なんと・・・温泉の中の温泉だったという意味ですね!
温泉街は古湯(ふるゆ)・新湯(しんゆ)・小地獄(こじごく)の3つに分かれ、江戸時代のキリシタン殉教の舞台「雲仙地獄」から吹き上がる真っ白い水蒸気と硫黄のにおい漂う街並みに、旅館がゆったりと並んでいます。
明治の頃から外国人の避暑地として開かれ、観光地となった雲仙温泉には、満明寺、温泉神社、カトリック雲仙教会など、歴史から紐解かれる場所が沢山あるんです!


 

前夜からの雨が朝には一時止み、集合場所のメモリアルホールを大きな虹が包んでくれました!
けれど、あいにく雨は降ったり止んだり・・・

早いスタートの皆さんは、雨具と一緒に出発です。  


オリジナルのサコッシュには、飲料用コップと箸・手作りの箸入れが入っていて、環境にやさしい配慮にほっこりしつつ歩き始めました(*^_^*)


まずは、原生沼の木道をぐるっと歩きます。季節ごとに植物で彩られる静かな湿原一帯。
実は昔、雲仙地獄の「大叫喚地獄」のように活発な噴気活動を起こしていたんだとか。
そのあと、雲仙が誇る身近な絶景「白雲の池」に向かって森の中を進んでいきます。


[ガストロノミーポイント①白雲の池]
メニュー:雲仙ジオバーガーとじゃがちゃん

絶景ポイントはそんな簡単に姿を見せてくれません。
白雲の池までの道のりは、本日一番の難所に!
トレッキングを頑張ったご褒美に、太陽が光を照らしてくれました!
水面に綺麗に映りこむ紅葉に、思わず笑顔とため息がこぼれます☆

さらに、具がぎっしり、ジューシーなバーガーのご褒美♪その名も「雲仙ジオバーガー」!
雲仙自慢の美味しい食材をふんだんに使ったご当地バーガーは、産官学連携で生まれ、認定店ごとのこだわりラインナップで10/9に販売開始されたばかり。
開発グループの一員でPR活動も努める長崎大学経済学部の学生さん達が、元気いっぱいに提供してくれて、五感でパワーチャージできました☆



[ガストロノミーポイント②足湯広場]
メニュー:六兵衛

森の景色を抜け、一気に温泉街の雰囲気に入っていきます!
お宿の改修や新築工事も進んでいて、雲仙温泉のこれからが楽しみだなと思っていたら、足湯広場に到着です。

島原の郷土料理「六兵衛」は、その名の通り、江戸時代に六兵衛さんが考え出したそうです。
足湯に浸かって、さつまいも粉を使った太めの短い麺を、醤油ベースのやさしいだし汁で食べれば、肌寒い体が芯から温まりますヽ(^o^)
ぷるんと弾力のある食感とほんのり広がる甘みが、お燗の日本酒と相性抜群!!

 


 

足湯広場からすぐ、いよいよ雲仙温泉の目玉「雲仙地獄」に突入します!

大叫喚、お糸、清七など30あまりの地獄の噴気孔から真っ白い水蒸気がもくもくと!生きる地球の迫力とパワーを直接感じられるエリアです(^o^)丿

[ガストロノミーポイント③雲仙地獄]
メニュー:温泉たまご

地獄の真ん中付近に、雲仙地獄の名物「温泉たまご」をゆっくり味わえる休憩舎「雲仙地獄工房」があります。
地獄で蒸した、出来立て熱々の卵を頬張ります☆この卵には、『1個食べたら、1年長生き。2個食べたら2年長生き。3個食べたら死ぬまで長生き』との云われも。
それなら・・おかわり!と思ったけれど、ここから先も楽しむために、、、次来る時までオアズケ!

 

 


たくさんの「地獄」を巡って、最後は湯けむり橋。
熱い蒸気に当たって一瞬で温められ、過ぎるとひんやり感じる・・・そして後ろを振り返る。
やっぱり別世界だ~。
しかも、原生沼とは逆に、噴気孔が新たに出現している場所も!どこまで地獄は広がるのか・・?!

[ガストロノミーポイント④極楽公園]
メニュー:そのぎ茶

車道を渡り、目の前の小高い丘に向かって階段を上ると、「極楽」に辿り着けます!
『極楽公園』はオープンしたばかりの新名所で、「山の雲仙」のパノラマを一望できます。
そばには、観音様や大仏様が鎮座し、パワーをいただけます。
そのぎほうじ茶か柚子緑茶を選んで・・ふぅ~っと一息、そしてゴクリ。
極楽公園まで頑張って歩き汗ばんだ体に、冷たい柚子緑茶がすっきりと、火照りを癒してくれました!


[ガストロノミーポイント⑤けやき広場]
メニュー:雲仙牛の鉄板焼

極楽公園の小山を下りる途中、満明寺で手を合わせ、家までの旅路の無事を願います。
すると、いい匂いが・・・お待ちかねの雲仙牛、しかもA5ランク!!
地元の明るい3人娘がLOVE*注入しながら焼いてくれました。

小浜温泉ワイナリーの自社ブランド商品第1弾の果実酒「雲仙みかんワイン」や、長崎県五島ワイナリーが誇る100%純・地元産の葡萄で作られた赤ワインもふるまわれました。
温州ミカンや地元の葡萄の風味が口いっぱいに広がり、雲仙牛とのマリアージュも最高です!
もちろん、島原半島のレモン果汁や天然水で作られた「温泉(うんぜん)レモネード」も♪


 

 


[ガストロノミーポイント⑥おしどりの池]
メニュー:チーズ盛り合わせ

古湯(ふるゆ)方面を向きながら、住宅地を抜け下りていくと、また違う池が見えてきました。
おしどりの池(別名:別所ダム)は人工池で、周囲の遊歩道も楽しめるんです!

小浜町にある牧場・パインテールファームのチーズは、豊かな自然でのびのび育った牛たちからのプレゼント)^o^(
こだわりのヨーグルトも驚きの美味しさでした☆知る人ぞ知る牧場カフェで食べられるピザも・・次回は堪能したい!
五島スパークリングワインやノンアルコールのスパークリングも用意され、「チーズとスパークリングワインでずっとココにいたい」という声もあがっていました☆


池のほとりには鳥居もあり、巨岩の裂けめの奥に彫られた大黒天神様が祀られています。温泉街を穏やかに見守る巨岩は迫力があって、隠れたパワースポットといえそうです。

[ガストロノミーポイント⑦おしどりの池広場]
メニュー:瑞穂産かき、チキン種採野菜のソテー

遠くからでも、めちゃくちゃいい匂いが漂ってきました!牡蠣、チキン、そして彩り豊かな野菜たちを派手に焼きまくっておられます!

島原半島では作れない野菜がないと言われ、「種採り野菜」などの伝統的な農法が守り受け継がれています。育てた作物から種を採り、その土地の気候や風土に合わせた種を次に継いでいく在来種・固定種と呼ばれる野菜は、日本に流通する野菜のなかで1%もありません。


さらに、雲仙調理師会のプロの技と盛り付け、そして雄大な景色もご馳走です。


まさに、そこでしか食べられない逸品!
その味わいは濃厚で、本来の甘みも苦味も感じられ、本当にびっくり&お腹い~~っぱいです(^○^)


 

楽しいと結構歩けるもんだな~と自分の体に感謝していると、ゴール目前のかきつばた公園で・・
マルシェの看板とテントが!
まさか!?野菜も含め、今日いただいたものを買えるではないですか!!


[*ゴール*雲仙メモリアルホール]
メニュー:デザートとコーヒー

まずはゴールしてゆっくり来ようと気持ちを整えていると、「お疲れ様です!デザートもどうぞ!」との声が聞こえてきます。


最後に、オリジナルスイーツと淹れ立て自家焙煎コーヒーが準備されていました(#^.^#)
チョコで描かれた普賢岳と苺に疲れが吹き飛びます。もう、これはフルコースですね♪
アンケートに答えて、立寄り入浴やお土産、飲食店やマルシェでも使える500円分クーポンをもらいます!

普賢岳や地獄の大自然を感じ、紅葉に彩られた山々での森林浴で癒され、島原半島のフルコースに舌つづみを打ち、いつもと違う場所や道を歩き、誰かを連れて何度も訪れたくなる魅力的な温泉地でした。このイベントには、多くの雲仙温泉関係者や住民の皆さんが関わっておられ、地元民や元気な学生の方々との会話も楽しく、雲仙温泉プライド・おもてなしの心を強く感じました。
参加者の満足度は、ゴールでの笑顔が物語っていました!!

本当に素敵な1日を、ありがとうございました★ミ