イベントレポート
vol.69
ONSEN・ガストロノミーウォーキング in おおいた安心院(あじむ)を開催しました
本日の舞台は大分県宇佐市安心院。安心院と書いて、『あじむ』と呼びます。
ここは、是非泊まって早朝の安心院盆地に広がる神秘的な朝霧の景色を堪能していただきたい。小説家、司馬遼太郎も『盆地の景色としては日本一』と絶賛、文豪、松本清張も小説の一説に『朝晩霧が立ち込め墨絵のような美しい景色となる。ここの地名は安心院と書いて「アジム」と読ませる』と記した風光明媚な盆地。神様が朝霧の中、人目を忍んでデートをしているという素敵なお話も伺いました。
当日早朝窓から見える景色は、美しい朝焼け。今日は少しだけ雨が心配な空模様ですが、秋深まる安心院(あじむ)を思いっきり楽しみたいと思います。
スタート地点・開会式@安心院葡萄酒工房
会場は『安心院葡萄酒工房 安心庵』。大分が誇る麦焼酎『いいちこ』でお馴染みの三和酒類さんが手掛けるワイナリーです。紅葉真っ盛りの素晴らしい庭園にどんどん人が集まってきて、安心庵へ入っていきます。
こちらでは三和酒類さんの絶品ワインをウェルカムドリンクとしていただきました!ANAのファーストクラスに搭載された「安心院スパークリングワイン」をはじめ、当ワイナリーで作られたワイン、そしてプレミアム焼酎等が惜しみなく提供され、出発前から参加者のテンションは最高潮!
開会式では、地元小中高生たちがカッコ良く太鼓演奏を披露してくれ、ガイドさんも付き添ってくれて、『いってらっしゃい』と見送られながら、それぞれグループに分かれて出発!
そして、本日は受付でいただいた、このマグカップをお供に(それも蓋付き!)、色々な美味しいものをいただきたいと思います♪
丘の上にある安心院葡萄酒工房からテクテクと坂を下って、進みます。
ガストロノミーポイント①大分12景/8景
ほどなくして到着したポイント。ここは大分合同新聞社が選定した『選ばれし名勝』。安心院盆地を一望できる展望台です。天気が良ければ前方に由布岳がくっきりと見えるそう。
最初のメニューは皮まで食べられる甘い『シャインマスカット』、『ドライフルーツ』、飲み物は安心院小さなワイン工房の微発砲ワインの赤(マスカットベリーA)と白(デラウェア)。
あぁ幸せ!旬はもっと前ですが、採れ立てのシャインマスカットを丁寧に保存してくれているので、新鮮フレッシュ。そして笑顔のおもてなし。
次へ進みましょう。川沿いを歩いていきます。小雨が降ってますが、有難いことに気温は高いので、辛さは全くなしです。
ガストロノミーポイント②大佛公民館
到着したのは大佛地区にある大佛公民館。先ず最初に感動したのが、達筆な手書きの看板。『祝』!って書いてくれていて、最高な気分です。雨なので、公民館の中でお食事をいただきます。
色んなお酒を振舞っていただきました。メニューは菜の花会の婦人部手作り、『ふろふき大根 ゆず味噌かけ』、アジムひの木卵『燻製玉子・燻くん卵らん』。
大洗磯神社
「あじむ」という変わった名前の由来は諸説あるそうですが、この山の中に「海」にまつわる神社がいくつもあるのも不思議なお話です。ここにも立派な手書きの看板が。
昔からの神話、物語が似合う地ですね。日本の素晴らしい田舎。
ガストロノミーポイント③古庄邸
昔ながらの民家には『鏝絵』が。ほどなくすると、ポイントの古庄邸に到着。ここは築100年の古民家。ここは、宇佐市移住おためし住宅としても活用されています。
いただいたメニューは、宇佐が発祥と言われる、みんな大好き『唐揚げ』。いんないからあげ巧のアツアツ揚げたて。
これまた大人気店、パンと器の店ぱおぱおの『天然酵母パン』にファインド・ニューズのジェノベーゼソースを添えて。
飲み物は、唐揚げにあうビールや、パンにあうワインなどなど。弾ける笑顔の花が咲きます。
こちらでもたくさんの笑顔のおもてなし!
ガストロノミーポイント④妻垣神社
次のポイントは今から2650年も遥か昔、神武天皇が立ち寄られ、翌朝の朝霧をご覧になりいたくお気に召されたという妻垣神社。松本清張もデビュー前に何度も立ち寄り、この地に感じる古代の歴史を楽しんだとか。
いただいたメニュー、私個人的に一番楽しみにしていた宇佐の郷土料理『がん汁』。がん汁とは宇佐の河川が育んだツガニ(モクズガニ)を包丁でぶつ切りにしたあとだし汁を加えてミキサーで細かく砕き、鍋でふわふわに仕上げたもの。それに『安心院の新米で握ったおにぎり』、『手作りのお漬物』。日本酒も一緒にいただいて。
口福の嵐です。お腹の底から美味しいと感じます。作ってくれたお母さんは、「朝から大量のカニと格闘したわよ~」と笑顔で話しでくださいました。
安心院の生き仏
ちょっとミステリアスな響き。『上市の人々は安心院氏の悲しい最後を悼んで持仏堂を大切に守ってきた。ところが、いつの頃か上市の人が亡くなると持仏堂からお経を唱える声が聞こえて来る様になり、このお経の声を「安心院の生き仏」と呼ぶようになった。』
なかなかガイドブックにも載っていないポイント。こういう所も地元の人の説明を受けながら訪れるのは、ONガスの魅力の一つ。
若い女性もここぞとばかりスマホで写真を撮っています。こういう景色も逆に新鮮ですよね。
ガストロノミーポイント⑤縣屋酒造
安心院と言えば、鏝絵。鏝絵本通りを進みます。ここで可愛いおもてなしが。地元安心院小学生4年生の1分間鏝絵ガイド。いつもしているので、みんなとっても慣れています。本当に可愛い!
鏝絵本通りにある『縣屋酒造』さん。創業300年を超える老舗の酒蔵で自慢の焼酎を頂きます。
店内は試飲を楽しむ人でごった返しています。
酒蔵の中庭でいただいたお食事は、宇佐養魚さん提供の『どじょうの唐揚げ』、ほくほくあまあまの『さつまいいもの天ぷら』。宇佐両院商工会女性部のお母さんたちが腕をふるってくださいました。揚げたてを「どんどん食べて~」と大盤振る舞い。「お口の中、火傷しそう!」と言いながら、みんなでハフハフ、パクパク。
その後もところどころで、小学生の鏝絵ガイドが。途中、『鏝絵バイ』もいただいちゃいました!
そろそろ終盤です。気が付けば、雨も止んで青空も見えてきました。
三女神社下宮
立派な銀杏の木。彩りも素晴らしく、何としてでも写真に収めたくなります。
少し進んだ左手にある、乳不動。『産後、乳の出が悪くて悩む母が下市の磨崖仏の不動明王にお粥を供えてお参りし、そのお粥を持ち帰って食べたら乳がでるようになったと言い伝えられている』との事ですが、まさかこんなところに?にビックリする立派な摩崖仏。
ほんと、奥が深いです。
三女神社
紅葉が素晴らしい参道をガイドさんの話を聞きながら上っていきます。
三女神社の三柱石について説明をしていただきました。
『ある日、天照大神は天安河原の石を手に取り、人間の住む下の世界を見下ろして、三人娘に「この石の落ち留まるところに鎮座せよ」と言って投げ落とした。その石は安心院に落ち地面に突き刺さった。そのあとから三人娘も降りてきて、三女神社が出来たそうだ。その突き刺さったのが三柱石と言われている。』
安心院に伝わる不思議伝説の中で一番有名なお話かもです。
ガストロノミーポイント⑦ワイナリーレストラン朝霧の庄
ゴールの前に、最後のお食事です!安心院で大人気のレストランの中でいただきました。まさかの最後にボリューム満点のお料理が!
安心院の名物『すっぽんスープ』、そして『豚の焼肉』。それも自分でジュウジュウして頂きます。お酒もビールにかぼすハイボールに至れり尽くせり。
すっぽんスープはすっぽん振興会のみなさんに振舞っていただきました。何とも上品なお味です。お肌に良いとなると更に美味しさ倍増です!
焼肉はこのボリューム!甘みのあるお肉が一人何枚付いているんでしょう?!肉厚な椎茸、さすが大分名産地!
ゴール@安心院葡萄酒工房
ただいま~!約10キロ、完歩しました!前半戦は結構雨が降ってしまいましたが、思い返せば雨に煙る素敵な安心院を堪能させてもらいました。ゴールではスタートの時と同じく、スパークリングワインやホットワインをまたしても振舞ってもらい、またまた幸せ気分満喫。みんなそれぞれ、心地よい疲れとともに、ゆったりとくつろぎタイムです。
そして、安心院の若者の皆さんで構成された安心院神楽を鑑賞させてもらいました!見ごたえ抜群です!力強く、そして笑いありな神楽。おもしろかった~!
安心院の素晴らしさをとことん堪能させていただいた1日でした。参加された方は間違いなく安心院の大ファンになったことは間違いなしです!また、色んな季節にゆっくりと訪れたくなりました。
最後の最後まで、楽しませてくれる安心院。お土産もたくさん。申し訳ないくらい。
本日いただいた物もたくさん売っているので、たっくさん買って帰ります!
最後の最後は、もちろん、温泉入浴です。入浴券をいただきました。宇佐市内の計4か所の温泉から好きなところを選べます。
さてさて、どこに入って帰りましょうか。