イベントレポート
vol.49
【第3回】ONSEN・ガストロノミーウォーキングin秋田犬の里 おおだてを開催しました
2019年6月1日、【第3回】「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin秋田犬の里 おおだて」が、開催されました。ONSEN・ガストロノミーウォーキングが本格的に始まった、2017年度からの開催地で、3回目の今年は午前中に「天然秋田杉と羽州街道をめぐるコース」と午後に「長木渓流と小坂鉄道廃線をめぐるコース」と2つのコースを設定、計165名の方が新緑萌えるイベントコースを楽しまれました!
朝から時折小雨交じりでしたが、傘がなくても気にならない程です。むしろ、新緑がより鮮明になって来ました。期待も高まり、さあ、スタートです!!
【開会式】 「長木公民館」
開会式前に、地元の女性達による和太鼓の演奏が披露されました。勇ましい太鼓の音が講堂に響き渡り、振動が体に伝わる程でしたが、その中にも女性のしなやかさが有りました。集まって来た参加者は、その音に聞き入り、演奏が終わると惜しみない拍手を送っていました。
すると、秋田犬の帽子を被り、参加者にプレゼントされたイベントロゴ入りタオルを肩に掛け、後ろ姿は尻尾付きと細かい仕掛けけをした紳士が来賓席に着席されました。講堂内はザワつき始めましたが、地元参加者の方はすぐ気付かれました! 福原大館市長だったのです!!さすが秋田犬の里の市長、自ら秋田犬に扮し、ご挨拶を頂きました。
【スタート】 「四十八滝温泉」
メニュー: 白神どじょう唐揚げ、ビール、水(ペットボトル)
開会式を終え、バスでスタートの四十八滝温泉へ移動。まずは「白神どじょう唐揚げ」、普段どじょうは余り食べる機会がありませんし、少し抵抗感がある人も多いかと思いますが、からっと揚げてあり、サクサクです。これがまたビールと良く合います。(満足)
【ガストロノミーポイント①】 「長木渓流遊歩道出口」
メニュー: 枝豆餃子、大館とんぶり、日本酒
いきなりの廃線ウォークですが、石がゴロゴロとしてて、慣れてないせいか少し歩き難いです。枕木の上をと思うと、そればかり気になって今度は景色が楽しめません。それでも滝、川の渓谷を覆う新緑は美しいです。日常を忘れさせる風景に癒されます。
続いてのガストロポイントは「枝豆餃子」と「とんぶり」で、どちらも大館市が力を入れている食材。もともと枝豆は大館の特産で、そのままでも美味しいですが、バリエーションを増やすため、地元の婦人会で考案したメニューだそうです。餃子の中の具が枝豆を磨り潰したもので、肉餃子とは違った旨味で、これまたお酒との相性抜群!です。とんぶりも畑のキャビアと言われ、これまたプリッとした食感がたまりません。ツナなどの食材と和えたものを3種類用意されてましたが、どれも美味しかったです。
【ガストロノミーポイント②】 「鉄橋前」
メニュー: 甘酒
廃線ウォークも一旦お休みし、アスファルトがこんなにも歩き易かったのかと改めて感じました。また廃線ウォークに戻りますが、いよいよ名物鉄橋渡りです。コースに2ケ所有る鉄橋ですが、最初の鉄橋の方が高くスリルが有ります。その前に橋の袂で甘酒の提供。少し疲れた体に、あっさりした甘さが染み込み、疲れを取ってくれます。
【ガストロノミーポイント③】 「一の渡橋」
メニュー: 白神生ハム、ブラックベリージャム、ビール、小坂ワイン、リンゴジュース
森の中の廃線ウォーク、時折踏む砂利の音が静けさの中に響き渡ります。廃線になる前は、幾千幾万の人が様々な思いを乗せ、この鉄路の上を通っていかれたかと思うと、感慨深いものが有ります。そんな思いに浸っていると、ガストロノミーポイントが見えて参りました。ホルダーを使い、目の前で白神生ハムを切られています。綺麗なお肉だなと感心していると、地元産のブラックベリージャムを添えてくれました。ブラックベリーの甘さが、ハムの塩辛さを程良く和らげてくれます。やはり肉には赤ワインですね!隣町小坂町にあるワイナリーで作られた小坂ワインです。酸度が高く濃厚な色素のヤマブドウ交配種から作られているという事で、透き通った赤色でした。
【ガストロノミーポイント④】 「大館製作所」
メニュー: 馬肉の煮つけ、そば、健康茶、日本酒
廃線ウォークも山を抜け、平地に降りて来ました。線路沿いに大きな工場が見えます。次のガストロポイント「大館製作所」です。鉄道信号保安用品等を設計製作されている会社で、大きな休憩室をお借りしています。地元企業も一体となってイベントにご協力頂き、有難い限りです。
珍しい馬肉の煮つけやサプライズで「山の芋コロッケ」が提供されました。じゃがいものコロッケとは、一味違った、あっさりとした甘味がこれまた美味でした。
【ガストロノミーポイント⑤】 「おおだて陶芸工房」
メニュー: ゆでたまご、甘酒
廃線ウオークから眺めた山に「大」という文字が見えました。鳳凰山大文字で、由来の一つは「大館市が将来に向け、大きく発展して欲しい。」という願いが込められているそうですが、秋田犬の里「おおだて」でこれからアピールしていくのであれば、「犬」という文字にするのも面白いのではないかと、怒られそうですが、つい真剣に考えてしまいました。
5番目のガストロポイントは、軽くゆでたまごと甘酒、濃厚な黄味の玉子に意外と甘酒がマッチしていました。
【ゴール】 「ふるさわおんせん」
メニュー: アスパラガス、みそつけたんぽ、比内地鶏、日本酒、温ちゃんプリン
ついに、ゴールの「ふるさわおんせん」に到着。名物比内地鶏、姿焼きが少し残酷な気もしますが、身は締まっていて歯ごたえがあります。ここでもサプライズの秋田牛も提供されました。鶏に牛にと贅沢です!みそつけたんぽやデザート温ちゃんプリン!!ゴールという事もあり、皆さんゆっくりと味わっていらっしゃいます。すっかり天気は良くなり快晴、まだ爽やかな東北の初夏の風を受け、ウォーキングしてきた体をクールダウン、ONSEN・ガストロノミーウォーキングで味わえる最高の瞬間です♪
寒さ厳しい冬の季節には、「山がこんなにも緑で覆うのは信じられない。」と地元の方が仰っていました。今回見た緑は、まさにその寒さを乗り越え、短い夏を謳歌するような「萌ゆる緑」でした!ありがとう大館、また来年もこの緑に会いに来ます!!