イベントレポート

vol.52

ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 山寺・天童温泉を開催しました

山形県

山形県初となるONSEN・ガストロノミーウォーキングが開催されました。
当日は晴天!どこまでも青い空、澄み切った空気。GW明けというのに、太陽がまぶしくてグングン気温は上がり、まるで夏の気分。イベントは天童市・天童温泉周辺が主でありますが、お隣、山形市・山寺からスタート。
山寺といっても、山の上にある有名な立石寺まで上がっていくのではなく、麓にある根本中堂に集合。


なんとも風情ある佇まい。今度ゆっくり石段を上って、上にある開山堂に行ってみようっと。

受付では、今日1日お酒やお茶などをいただく蛇の目のコップをいただきました!これだけでテンション上げ上げです(笑)
スタートした後は、しばし参道を歩きます。たくさんのお店が軒を並んでいるので、冷やかしながら歩くのもおもしろい。
地元のおじさんも手を振って応援してくれました!こういうのって嬉しい。

どんどん進んで行きますが、至る所でお花が満開。どうしても写真を撮ってしまいたくなります。
ニッポンの美しい四季を感じます。

ガストロノミーポイント①山寺コミュニティセンター

スタートから1.2キロ。最初のガストロノミーポイントに到着しました!
大鍋には大量の『玉こんにゃく』が。笑顔とともに「はいっ!」っと手渡していただきました。


調子にのって、からしを大量に付けてしまいました。でも美味しい!ぶりんぶりんの食感。何々?心と身体、両方綺麗になるかも?なんと有り難いこんにゃくさん。
さぁ、天童温泉へ向けてどんどん進みます。今日のコースは全長約12キロ。他の開催地よりちょっと長めです。
進んで行くと、だんだんと果樹園畑地帯に突入します。そう、ここは山形県フルーツ王国。

ガストロノミーポイント②うぐいすの宿観光果樹園

果樹園でいただく『山形県産果汁100%ジュース』。5種類の中から好きなものを選びます。みんなどれにしようか迷い中。迷った末に私が選んだのはラ・フランス。甘くって美味しい~。


この時期の果樹園は甘い果物になる前の準備期間。実になる前にはお花を咲かせねば。今年は少し早くにお花がピークが過ぎてしまったようですが、淡いピンクや白い可憐な果樹花を愛でることができます。


あれはリンゴの花だよ、いや、あれはさくらんぼだよ~なんておしゃべりしながら、どこまでも続くかと思われる果樹園沿いを歩いていると、少し違ったお花が満開!「これはハナミズキの花だよ」って教えてもらい、感動。これまた可憐なお花だこと。

ガストロノミーポイント③芭蕉おもかげの丘


次のポイントへ進みます。途中、「奥の細道」の看板が。そうでした!ここはあの有名な松尾芭蕉が紀行と俳諧を記した道ではありませんか!そういえば、スタート地点の山寺と言えば『閑かさや岩にしみ入る蝉の声』の芭蕉の句で有名でした。
遥か遠い昔、芭蕉もこの地を歩いて数々の句を詠まれたのかと思うと、また感慨深し。
何やら前方には松尾芭蕉さんっぽい方もいらっしゃいます(笑)
確認する前に、まずは腹ごしらえです。

こちらでいただいたのは、『山形牛すじ煮込み』。唐辛子をドバっと振り掛けていただきました。飲み物は天童赤ワイン(ノンアルコールワインもあります)
山形は牛肉も有名ですよね。脂がのっていて出汁が良く出ています。赤ワインを注いでもらい、青空のもといただく、何と贅沢の極み。

食事を済ませた後は、人だかりの方へ。先程見かけた芭蕉の恰好をされた方が数人。俳句の先生とのこと。
ここでは参加者に俳句を詠んでもらい、投函してもらうそう。皆さん、いい句を思い浮かべられそうです!

さぁ、次に進みましょう。ここは果樹王国。美味しい果物がわんさか採れるんだろうな。農家さんも作業中。美味しい実り、期待してます!

ガストロノミーポイント④石倉公民館

今回のコースはガストロノミーポイントの間隔がだいたい1キロちょっと毎に設置されているので、みんなとおしゃべりしながら、美しい景色を堪能しながら歩いていると、あれよあれよという間に次のポイントへ到着します。とってもいいタイミングです。


いただいたのは山形を代表するお漬物『おみ漬け』。山形県特産の青菜を細かく刻み、他の野菜とともに漬けた郷土料理。
それと何と!『さくらんぼのお漬物』。さすが山形。さくらんぼまでお漬物にするだなんて。
お漬物と日本酒(秀鳳酒造純米大吟醸山田錦47)。最高のコラボです。みんなの笑顔が弾けます。お酒を飲まない方には、冷た~~~くした甘酒。こちらも美味しそう!
ここではちょっとしたハプニングが。お漬物を大盤振る舞いした結果、途中でお漬物が切れてしまい。。。。。
スタッフ、走る!お漬物を取りに行く!その後、お漬物は間に合ったのでしょうか(笑)

ガストロノミーポイント⑤千布公民館

次のポイントまでまたまた1.2キロ。なんと丁度良いポジションに公民館があって素敵。
こちらのガストロミーが今回のメイン。

大鍋で煮られたこれぞ山形のソウルフード『芋煮』とつやっつやの『つや姫おにぎり』!ほっんとうに美味しいです。
それもそのはず。芋煮を作っていただいたのは、「日本一の芋煮会」実行委員長さとう農園の佐藤社長!!!
里いもは山形市のナスカの地上絵とともに育てられたもの。牛さんは山形牛。
作り手、そして素材の良さ。そりゃ美味しいに決まってます。

ここでは日本酒(寿虎屋酒造純米吟醸霞城寿つや姫)をいただきました。つや姫の日本酒につや姫のおにぎり。
これが超絶合うんです!一緒にめぐっていた仲間も大絶賛!「おにぎりをあてに日本酒が進む!」
お酒を飲まれない方には「山形パインサイダー」。県民の方からは「おぉ~~懐かしい!」と歓喜の声が。
初めて見たジュースですが、レトロな缶といい、皆さんの反応といい、小さい頃から慣れしたしんだ懐かしのジュースなんだと。
関西出身の私の場合、これに匹敵するジュースってなんだっけ?など想像したりして。


たくさんのスタッフの皆さん、笑顔を有難うございます!男性はちょっと硬いかな?(笑)

見学ポイント

次のポイントではお食事はお休み。『御苦楽園』の見学です。

何とも圧巻な庭園。立ち並ぶ柱石には、人生の苦楽を教えてくれる格言金言が刻まれています。昭和初期、故水戸部弥作翁が当時の失業救済事業として7年の歳月をかけて作った日本庭園です。御苦楽園には”人生の苦しみと楽しみを盛った庭園”という意味が込められている。との事。ここは是非とも足を伸ばして訪れていただきたいスポットです!!
通常入園料がかかりますが、参加者は見学可能。更にはひ孫にあたられる奥様から丁寧な説明もしていただけます。


サプライズポイント

次のポイントに進む手前、これまた嬉しいポイントが!!メニュー表には載っていないところで、あげまんじゅうを配って頂きました!こちら一本杉菓子店は創業80年の老舗。口コミを覗いてみても、人気の高さが伺えます。このイベントの実行委員長は小さい時から、このおまんじゅうが大好きだったとのこと。今回はこの大人気なあげまんじゅうをサプライズで配って頂きました!!

ガストロノミーポイント⑥水戸部酒造

御苦楽園で水戸部翁の素晴らしいお話を伺った後、水戸部酒造前で絶品飲み物をいただきます。


いただいたのは水戸部酒造のとろとろ梅酒。想像する梅酒とまるっきり違う!とろとろを通り越してドロドロとした濃厚な味わい。地元でもなかなか入手困難な品物で、見かけたら即ゲット!と聞き、私もちゃっかりお土産に買って帰りました。
お酒を飲まない方には紅花茶。これも山形らしいですよね。

ここからドンドン天童市内の中心部へ。天童温泉街の方へ歩を進めます。
右手には天童のシンボル舞鶴山。天童と言えば、ご存じ、将棋の駒の生産地。マンホールも将棋の駒。


ガストロノミーポイント⑦出羽桜酒造

次のポイントも酒造前にて。名だたる酒造屋さんが立て続けにあるだなんて、美酒の国山形ならですよね。
出羽桜酒造さんと言えば、日本酒に疎い方でもご存じな全国有名銘柄。


こちらでいただくのは、もちろん!出羽桜。純米大吟醸雪女神四割八分と純米酒出羽の里。つや姫玄米茶も。
そして揚げたて、出来立て、アツアツの山菜の天ぷら!!!この十倍食べたい美味しさ。

蔵前で休憩していると、呼びかける声が。「酒蔵見学されたい方は、こちらにお名前をご記入くださ~い。」勿論、滅多にない機会。参加させていただきます。

みんな真剣に説明に聞きいっています。そして酒蔵見学の特権!プレミアムなお酒も試飲出来ました。やった!


酒蔵見学の後も、参加者特権。出羽桜美術館にも入れちゃいます。なんと素晴らしい。ウォーキングを忘れて、しばし美術鑑賞に酔いしれて。

ガストロノミーポイント⑧小路公園

ここははなみずき通り?満開のはなみずきがお出迎えしてくれました。

お待ちかねのデザートです!デザート大好き女子の顔も笑顔いっぱい!


『将棋もろこし』と『ぬただんご』。ぬた?ずんだもち(すりつぶした枝豆の餡)のことを山形ではぬただんごって言うんですね。初めて知りました!私の中では今まで食べたずんだ系の中でNO.1の美味しさでした。程よい甘さ、綺麗な薄緑色、これでもかって思うくらいの餡の量。最高です。紅花茶と一緒にいただき、満足々。

ガストロノミーポイント⑨広重美術館

ゴールまで後2キロの表示が。今日は結構歩いてます。
そして最後のガストロノミーポイントは広重美術館。なんとここも参加者は入館・見学できます。どこまで楽しませてくれるのだ!感激過ぎます。お宝をしばし鑑賞。そして、デザート第2弾!『天童将棋愛す』(アイス)をいただきました。結構大きい!


さぁ!最後ラストスーパートです。天童温泉街を抜け、ゴールへ。


ゴール@道の駅天童温泉

「おかえりなさ~い!お疲れ様でした~!」と声援をいただき、ようやくゴール!

なんという心地よい達成感。丸っと1日味わいつくしました!


なんとゴールには、芭蕉おもかげの丘で投函された俳句がずらっと張り出されてました。
最優秀 『さくらんぼ 天の童の赤ん坊』 うまい!

今日はたっぷり汗もかきました。最後の最後に最高のお楽しみ!天童温泉が待っています。7箇所の施設から好きなところを選んで入浴。これぞONガスの醍醐味です。宿泊するお宿以外の温泉にも入れて嬉しい。どのお宿の温泉も趣きがあって悩みます。折角なんで、温泉はしごもしてみたいです。

素晴らしい1日、有難うございました!