イベントレポート
vol.55
ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 山鹿温泉を開催しました
スタート@大宮神社
熊本県では4箇所目、初開催となった山鹿温泉。定員200名もすぐに満員御礼となり、山鹿温泉の人気の高さが伺えます。
スタートポイントは大宮神社。山鹿と言えば、毎年8月16日に開催される「燈籠祭り」を思い浮かべる方も多いのでは。このお祭りは600年以上の歴史があり、ここ大宮神社は山鹿灯籠起源の御社との事。
開会式のMCを担当いただくのは、ミスONSEN騎士団(といっても奥様です)の平井さん。山鹿温泉を代表するお宿、清流荘の女将です。今回はスペシャルゲストとして銭湯大使のステファニー・コロインさんにも参加していただきました。
受付時にまずは最初のガストロノミー。『山鹿灯籠最中』をいただきます。
今回はなかなか変わった出発式。なんと大宮神社の神主さんに、安全祈願をしていただきました。
これで本日は安全に楽しくウォーキングが楽しめます!
それではしゅっぱ~~つ!
山鹿温泉は小さな静かな温泉地。江戸時代から山鹿のメインストリートとして栄えてきた豊前街道は、現在も当時の面影をそのままに、情緒たっぷりの町並みを残してます。
ガストロノミーポイント@さくら湯
さくら湯は今から約370年前に誕生したました。当初は細川藩の御殿湯として、明治以降は市営温泉へと姿を変え、山鹿市民に愛されてきました。一度は惜しまれながらも取り壊されたさくら湯でしたが、平成24年秋、日本の伝統工法により木造温泉として復活。山鹿温泉のシンボルといってもいいさくら湯の横でお食事です。
『冷製ふろふき大根』。何とも涼やかな美味しさ!合わせるのは、これまた山鹿自慢の『菊鹿ワイン』。ノンアルコールはグレープジュース。
こちらの菊鹿ワイン、大人気過ぎて品薄状態。買いたくても買えない!って声が続出。その貴重なワインを出していただくとは、何とも太っ腹。大根に合い過ぎます。
大きめのお猪口。参加者の皆さんに頂きました。今日1日、ワインや日本酒などを入れて楽しみます。記念に持ち帰れるのですっごく嬉しい!
ガストロノミーポイント@惣門
さくら湯を出てほどなくしたら、楽しいポイントが続きます。酒蔵・味噌蔵・米蔵が続き、通常は米米惣門ツアーとして町歩きがいつでも開催されています。
まずは「せんべい工房」から見学。お店の中に入ると元気な店主がお待ちかね。せんべい焼き体験をさせてもらえます。
もちろん、せんべいも試食します!こんな昔ながらのせんべい体験、なかなか出来るものではありません。楽しい!
続いては「木屋本店」味噌屋さんへ。甘酒やもろみで漬けたきゅうりを頂きます。すんごい風情ある店構え。まるで京都の町家のように、表からは想像できないほど、奥へ奥へと伸びています。創業何年なんでしょう。この風情、ずっと残していただきたい。
最後は「千代の園酒造」。もちろん、こちらではお酒の試飲、飲み比べ。
ガストロノミーポイント@豊前街道山鹿惣門跡
惣門ツアーを楽しんだ後もお食事は続きます!酒蔵を出てすぐ、目の前は菊池川。いい景色です。
こちらでは地元の城北高校生の学生さんたちが一生懸命お手伝い。みんな可愛い!その笑顔に参加者の皆さんに囲まれていました。
どど~~ん!と出てきたのは『香る豚のスペアリブ』と握りたての『おにぎり』。
このスペアリブ、今回のイベントのために清流荘の料理長が考案してくれたもの。これは豪快にいただかねば。
川を眺めながら、女将も豪快にお肉にかぶりつきます。最高のロケーション。お酒は『八千代座』という米焼酎。あっさりしていて飲みやすい。みんなで食事、一気に和やかムードに。
ここからは、しばし菊池川沿いをウォーキングタイム。少し雲が多い空だけど、ちょっと蒸し暑く感じる初夏の日です。
あれ?ポイントはまだまだ先のはずなんだけど、テントがあってみんな群がっています。なんでしょう??
サプライズポイント@菊池川沿い
なんと、サプライズの小休止ポイントが。菊池川で獲れた『ハエ』という小魚の甘露煮と手作り『サングリア』!
サプライズで更にう~と幸せ。可愛い笑顔も有難うございます!
その後もどんどんと川沿いを歩いていきます。雲が多かった空もドンドン青空へ。こうなってくると水分が欲しくなります。
と思ったら、丁度いいタイミングで水分補給ポイントが。よくわかってらっしゃる!
ミスONSEN騎士団の女将とツーショットの男性は、清流荘のご主人、女将の旦那様。今回このイベントの実行委員長。
川沿いを一旦離れ、今度は坂道を上っていきます。ここからは古代へと進みます。
っと、その前に水分補給ポイント。至れり尽くせり。
ガストロノミーポイント@サイクリングターミナル
ずっと歩いてきた道は、サイクリングロードとしても整備されていました。山鹿ってサイクリング押ししてるんですね~。
ここで自転車を借りて山鹿を色々巡ることも出来るみたいです。
このポイントでも城北高校のみんながお手伝い。有難う!
いただいたのは、地元で大人気!『幻のから揚げ』。なんで幻かっていうと、この大人気のから揚げを作ってられたご主人が亡くなってしまい、食べれないところを、レシピを完全再現で今回特別に出して頂きました。
懐かしいみんな大好きに決まってるでしょ!な、から揚げでした。
から揚げの横にはクッキーが。ココナッツたっぷりで美味しい!このクッキー、城北高のみんなの手作りです。スペシャルサンクスです。合わせるのは『山鹿紅茶』と『山鹿緑茶』。山鹿はお茶の名産地でもあり、特に紅茶は有名です。ギャバロン紅茶というものをいただきました。とっても体に良いお茶だそう。後味スッキリ。
ここからが、古代の道です!苔むした古代人の像がいい雰囲気を出しています!
チブサン古墳
古代の森を抜けて、チブサン古墳へ到着しました。結構の坂道で、ちょっと息切れ。チブサン古墳は、古墳時代後期(今から約1500年前)に造られたお墓です。全国的にも有名な装飾古墳。チブサン古墳の近くにはオブサン古墳が。
山鹿には古墳がたくさんあるそうで、今回初めて知りました。とっても神秘的。古墳内では館長から説明もしていただきました。
大変貴重な古墳を見た後は、また菊池川沿いのサイクリングロードをひたすら戻っていきます。
実行委員長がお出迎え!行きは給水ポイントでしたが、帰りはあっま~~~~い『山鹿が誇るスイカ』をご用意いただきました。
かなり歩いてきたので、このスイカの甘さと水分が、最高。甘露甘露!!
川沿いを離れ、街中へ。骨董屋さんや着物の古着屋さんやら、情緒のあるお店が多いこと。
ガストロノミーポイント@八千代座
さて、さくら湯とともに、山鹿のシンボルと言えば、国指定重要文化財『八千代座』です。
八千代座に入る手前、いつもは閉まっている扉が、本日は特別一般公開!歌舞伎役者、坂東玉三郎さんは、八千代座で公演する際は、必ずこちらの鳥居をくぐってお参りするのだそうです。
中は空き地スペースになっているところ、本日はそこに昔の酒噌樽をカップルシートに作り替えたベンチが!赤い番傘がマッチして素敵です!インスタスポットですね~♪これ、今回のイベントに合わせて全部手作りで作って頂いたんです。
盛大に山鹿青年会議所の皆さんにもてなしていただきました!!
いただいのは、山鹿の銘菓『山鹿羊羹』。羊羹というと黒っぽい小豆の羊羹を思い浮べるのですが、山鹿羊羹はこし餡を求肥で包んだもので、羊羹というより羽二重餅のようなイメージ。今回は上に金粉まで振りまいてくれてました。特別バージョンですね。
飲み物は『山鹿ジンジャーハイボール』、割るお酒は千代の園『赤酒』。この赤酒って甘いんですね。ビックリしました!みりんのように、お料理に使われることもしばしばだとか。なるほどです。甘いお酒と甘いお菓子、これもアリアリです。
お待ちかね!八千代座の中へ入って『山鹿灯籠おどり』を鑑賞します。もちろん、このイベントの為に上演してもらっています。私は初めて見るので、すっごく楽しみ!
さすが重要文化財。天井だけでも圧巻。詳しく説明もしていただきました。
踊りが始まりました!妖艶と言っていいのでしょうか。幻想的な空間の中で、紙で作られた灯籠を頭上に付けての踊り。
見とれてしまいました。
鑑賞後は、踊り手さんたちと記念撮影をしたり、八千代座館内見学したり、それぞれにまた楽しんでいました。
ゴール@足湯
八千代座からゴールまではあっという間です。さくら湯の前にある湯の端公園あし湯がゴール会場。
今日は全長9キロのコースでしたが、それ以上に歩いた気分です。山鹿の古い町並み、菊池川、古墳の森と見どころがたくさんでした。
ゴールでは『未来村豚レモン塩』が盛大に焼かれ、たっぷりと最後にお肉をいただきました。なんとこちらのお肉、食べ放題!!いやはや、恐れ入ります。
ご馳走様でした!
終わった後は、温泉入浴券で目の前のさくら湯に浸かります。
今日はたくさん汗もかいたから、ことさら温泉が気持ちいいです。山鹿のお湯はアルカリ性単純温泉でとっても肌に優しいとろける泉質。山鹿温泉はとっても奥深いところです!