イベントレポート

vol.42

ONSEN・ガストロノミーウォーキングin『 神々の住む島・浜比嘉島 』沖縄・うるまを開催しました

沖縄県

祝!沖縄初開催。『えっ??沖縄に温泉なんてあるの??』なんて思う方も多々いらっしゃるのではないでしょうか。
あるんです、沖縄にも。日本全国温泉地の数は3,000箇所以上なんです。さすが、温泉大国ニッポンです。
開催の場所は、沖縄の中部東海岸に位置するうるま市。 沖縄方言で「珊瑚の島」(「ウル(珊瑚)」「マ(島)」)「さんごの島」という意味を持つ沖縄の言葉「うるま」から名付けられたそう。なんだか素敵ですね。
そしてうるま市には海中道路を車で渡っていける離島が4つ。今回の舞台はそのうちの一つ『浜比嘉島』で開催です。周囲7kmの島。
神々が住む島として知られていて、浜比嘉島を訪れると願い事が叶うとも言われ、島には「アマミチュー」と「シルミチュー」という男女の神様が祀られた墓があり、中でも「シルミチュー」は恋愛成就のパワースポットとして知られています。
沖縄独特の風景、赤瓦屋根の家並みや石垣といった昔ながらの古民家、パワースポットをめぐりながら、地元の郷土料理や地場産の食材を使った料理を楽しんでいただきます。

今回も最高のお天気に恵まれました!11月下旬なのに、沖縄はやっぱり暖かい。しかし、さすがに海に囲まれた島だけあって、風の力強さを感じます。

スタート@金武港湾緑地広場

青空の下、続々と参加者が集まってきます。実行委員長の元気な掛け声とともに、スタート!


平安座(へんざ)島からまっすぐに伸びた全長1430mの浜比嘉大橋を渡ります。16年前までは、島へは船で行くしかなかったそうですが、今は車だとほんの数分。絶景を楽しみながら歩いて渡るのは、また格別です。


ガストロノミーポイント@浜漁港緑地公園

快適に橋を渡って、浜比嘉島の地に到着!まずは腹ごしらえ。最初のお食事ポイントです。
いただいたのは、うるま産の野菜を中心としたマリネ「くがにたまご」オープンサンド。この玉子、伊計島の黄金芋と黄金水で育っているので、鮮度抜群。そして何ともオシャレ♪橋をバックにパシャリ。うん、SNS映えする写真が取れました(笑)
公園のベンチに腰かけて頂くと、最高にロケーションが良い海辺のカフェで頂いているみたい。
地元で採れた果物を使って作った手作りジャムも販売されてました。あまり日常で目にしない南国の果物ジャム。どれを買って帰ろうか試食するのも、また楽し。


さて、ウォーキングの続きです。
浜比嘉島は大きく二つの地区に分かれています。向って右手が『浜地区』。左手が『比嘉地区』。最初は比嘉地区をめぐります。
海を横目に快適ウォーキングです。あっ!!蛇の抜け殻発見。本日もなんだか良いことがありそうな気分です。


ガストロノミーポイント@アマミチュー

ガストロノミーポイントに到着しましたが、まずは『アマミチューの墓』へお参りです。
こちらは琉球開びゃくの祖神アマミチュー(アマミキヨ)のお墓。この後に行くのがシルミチュー(シネリキヨ)。アマミチューが女神、シルミチューが男神。お二人がこの地に降り立って、琉球を創られたという神話。なんだかとってもパワースポット。



霊験あらたかな気分になった後は、お待ちかねのお食事タイム!


いただいたメニューは、「モズク酢」。浜比嘉島の名産と言えば全国一の生産量を誇る”モズク”。太くてしゃきっとした食感が特徴で、ちゅるちゅるっと喉ごしも爽やか。それと「ジーマミー豆腐」。もうこれ大好きなんです。むちむちっとして、弾力が凄いです。
そして「ドライ塩トマト」。塩っけはあるものの、甘~いのです。噛めば噛むほどいい塩梅。地元の人が「これは絶対泡盛に合うから、是非!」と太鼓判。う~ん、このラインナップを見て頂ければお分かりかと。どれをとってもお酒のあてに最高です!


見てください!全国酒類コンクール泡盛部門最高賞を取った『神村酒造』のお酒がずらっと横並び。私は梅サワーで割って頂きました♪
あちこちで小宴会が始まってます(笑) お酒も入って地元のおかぁとの会話も一気に弾み、笑い声に包まれます。幸せな一時。

宴会はほどほどに、次へ進みます。
ここからは海辺を少し離れます。昔ながらの赤瓦の沖縄古民家が軒を連ねます。それを抜けると、今度は農道へ。お散歩中の山羊と遊んだり、木に鈴なりになっているバナナを見たり、「ソージガー」という湧水を利用した井戸を覗いたり。何とも昔ながらの沖縄の風情に出くわしながら、興味津々に巡っていくのは楽しいものです。
※「ガー」とは「自然の湧き水を利用した共同の井戸のこと」という意味の沖縄の言葉です。



ガストロノミーポイント@シルミチュー

ゆったりのんびり歩いていたら、海辺へ出てきました。先程は「アマミチュー」を見学しましたが、今度は「シルミチュー」です。この場所でふたりの神様が子供を授かったという伝説があることから、子宝祈願のご利益があると知られる有名なパワースポットだそうです。

でもでも、その手前のシルミチュー公園では、お食事が振舞われており、どうしても食欲には勝てず、シルミチューは遠目から拝むことに(笑)


こちらでは、パワースポットにあやかって、神様へのお供え風にした丸いご飯を頂きます。上にはモズクの佃煮や油味噌を好きなだけかけて。
お汁は「イマイユの魚汁」。その日に獲れた魚(イマイユ)と島豆腐を味噌仕立てで。シンプルだけどお魚の旨味がたっぷり味わえます。泡盛と一緒に食べるもよし、沖縄のビールの定番ORIONでグビっと喉を潤すもよし。

さてお腹も膨らみ、次のポイントへ進むのですが、これから先は大半が来た道を引き返すコースとなります。本当は別のルートをウォーキングしたいところですが、小さな島で地区が二手に分かれている構造上、止む無しです。さっきの道を引き返すのも、とっても長閑でコースで全く問題なし。
でもお酒も入ったところで、少し楽をしたいと思うのが人間です。そんな方にはとっておき!なんと電動カーに乗って頂けます。乗る区間は長くありませんが、何回も往復してくれるので、皆さん活用されてました。
歩いて戻るコースは、行きには通らなかった海沿いを。まさに絶景。巨岩に囲まれ神秘的。


ガストロノミーポイント@比嘉集落(比嘉区公民館)

先程も歩いた集落まで戻ってきました。さぁ、次のお食事です。
うわぁ~~~~なんだ!大量の菜っ葉を炒めたものが、大皿にど~~ん!そして麺がだ~~ん!
『島そうめんチャンプルー』。浜比嘉の行事には欠かせない一品だそうです。そうめんとは思えない太さの独特の麺。表現するとすれば、生パスタをいただいてるようです。めちゃくちゃ気に入りました。この炒めた菜っ葉が少し苦味があって、これがツナと絡まって最高です!


ちゃんぷるーは泡盛にもビールにも良く合います!海外の方にも、大好評!みんなご満悦です。

さて、ウォーキング再開です。風情ある集落を横切り、遠い昔の沖縄へ思いを馳せながら。

この先の海辺ウォーキングは行きと同じ道を逆戻りします。潮風が心地いい。
行きの時には見落としていた、「ノロ墓」なるものを、ちょっとだけ道から外れたところに発見!なんだか厳かな雰囲気を醸し出しています。まさにパワースポット的な感じです。

「ノロ(祝女)」とは沖縄県の公の神女、巫女のことです。上に登っていくと鍾乳洞の洞窟になっていて、中は真っ暗で、近寄ることが出来ませんが、神聖な雰囲気を感じること間違いなしです。ガイドブックにも載っていないそうなので、浜比嘉島を訪れる際は是非行ってみては??

ガストロノミーポイント@丸吉食品前

次に進むのは『浜地区』です。すぐにガストロノミーポイントの丸吉食品のお店に到着。このお店、島ではとっても有名。定番のウチナー料理を出すお店で、いつも大人気。お客さんがわんさか訪れます。このお店の横っちょでいただきます。

ここでいただくお酒は、なんと沖縄産の『日本酒』なんです!沖縄唯一の清酒蔵元、うるま市の泰石酒造の「黎明」。いやはや、沖縄でも日本酒を作っているだなん、とっても驚きました。
一緒にいただくのは、島魚(しまいゆー)の干物。「グルクン」「イラブチャー」「エイグワー」「トカジャー」、何とも聞きなれないお魚の名前。うるま市にある4つの漁業協同組合が作った力作です。塩やもろみ酢、酒粕と全てうるま産で味付け。目の前で焼いてくれています。
丸吉食品名物の「もずくコロッケ」と「もずくの天ぷら」も合わせて盛ってもらいます。またまたお酒に合うラインナップ!

外でグビリっと日本酒と共に。横にはビーチ。もう最高です。

さぁ、そろそろ終盤です。浜地区の集落を巡ります。各家にはシーサーが鎮座しています。細い小路を歩くのも、これまたウォーキングの醍醐味。

ガストロノミーポイント@浜地区集落


最後のガストロノミーポイントへ進む前に『地頭代火ぬ神』(じとうでーひぬかん)にてお参り。ここは、旅の安全、立身出世、進学の神様が祀られているとの事。今日も一日無事で、有難うございます。
最後はデザートで締めくくります。到着すると、たくさんの人だかり。みんなここでゆっくりとデザートを心ゆくまで楽しんでいます。




なんじゃこりゃ~~!と叫びたくなるくらいの豪華なデザートの数々。
「元気いっパインクッキー」、「うるまジェラート」、「沖縄風ぜんざい」、そしてここでしか食べれない「せっちゃんおばさんのナントゥー餅」
ナントゥー餅とは、一般的にはお正月にいただく縁起がいいお餅で、もち粉と黒砂糖を混ぜて作られるものです。オレンジ色は津堅にんじん味、紫色は紅イモ味。
せっちゃんおばさんが作るナントゥー餅はその味と独特の柔らかい食感でリピーター続出。島内で大人気です。
地元民お勧め、ガイドブックにも載っていない名物をいただけて嬉しさも倍増です。

お写真左手が、せっちゃんおばさん。とっても恥ずかしがり屋さんでした。優しいお味のお餅、ご馳走様です!

さぁ、残すはゴールまで後もう少しだけ頑張りましょう。といっても距離は極僅かです。
最初に卵サンドをいただいた浜漁港緑地公園でフィニッシュ!お疲れ様でした~。とっても充実の1日でした。卵サンドをいただいたのが、凄く前に感じます。

ゴール後はアンケートに記入して、うるまの特産品のお土産と、そして最後のお楽しみ、AJリゾートアイランド伊計島』温泉の入浴券もゲット。
ここからは三々五々に温泉を楽しみましょう!