イベントレポート

vol.133

第3回 ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 北海道・とよとみ温泉を開催しました

北海道

「第3回 ONSEN・ガストロノミーウォーキングin 北海道・とよとみ温泉」を開催しました。

昨年まではモニターイベントとして実施しておりましたが、今年度より一般募集としての開催です。

日本最北の温泉郷・豊富温泉は、世界的にも珍しい油分を含む泉質が特徴で、全国から多くの湯治客が訪れる知る人ぞ知る温泉郷。国内有数の酪農地帯・豊富町の田園フットパスを歩き、のどかな風景を楽しみつつ、サロベツの雄大な酪農景観と旬の味覚を堪能できる、そんな秋の1日です。

当日のイベントの様子をご紹介させていただきます。

開催日時  2022年10月9日(日) 8:30 ~16:00
開催場所  豊富温泉「湯の杜ぽっけ」 約 7キロ
天候    快晴
参加人数  20名
参加費     3500円(大人)、1000円(子供)
※午後のサイクリング参加の場合、追加1000円
主催    一般社団法人豊富観光協会


スタート・豊富自然公園

豊富温泉の観光窓口であり、交流施設でもある「湯の杜ぽっけ」が受付会場です。この「湯の杜ぽっけ」の ”ぽっけ” はアイヌ語で「温かい」を意味し、”ホッと” できる温かさの詰まった施設になるようにと名付けられたそうな。木目調の施設はとても落ち着き「ぽっけ」という言葉がぴったり。オーガニックカフェや物販、休憩スペースもあり、豊富温泉の交流拠点としての顔も持つ施設です。

当日は天気は雲一つない快晴。北海道の爽やかな風の中、参加者が集まります。稚内や苫小牧の方、札幌の方、そしてなんと神奈川県から駆け付けたONガスファンの参加者の姿も・・。昨年も参加された方もいらっしゃったようで「ひさしぶり」なんて挨拶で会話も弾みます。受付を済ませた参加者は車にてスタート地点の豊富自然公園山頂へ。写真のとおり豊富の町を眼下に、遠くには利尻富士の姿がみえる見晴らしの良いビューポイントです。


広がりゆく風景の前でウォーミングアップの準備運動。北海道 豊富を拠点に活動する”まなみん”こと中島まなみさんのオリジナルヨガを取り入れた準備運動です。地平線を見ながら、おいしい空気を吸って呼吸を整える。なんとも清々しいスタートで、身体も軽くなります。



約6キロのONガスウォーキング。豊富公園山頂より緩やかな坂を下りながらのスタートです。「豊富自然公園」は名前の通り、豊かな自然が詰まった公園で、森の中を歩くと、動物の足跡や糞、「どんぐり」や「きのこ」などの秋の恵みを見つけることができ、豊かな植物の香りで心も体もリラックスできる散策路です。落ち葉を踏みながらリズムを刻んで歩き続けると、豊富町のシンボルでもある「とよとみ」の文字が描かれた山がみえはじめ、予想以上に山を下ってきたことに驚きます。




第1ガストロノミーポイント(サイクリングロード)

スタートから1.5キロほどすると第1ガストロノミーポイントの登場です。最初のお楽しみは「サロベツ牛乳」と「ミルクパイ」。サロベツ牛乳は日本海から吹く風によってミネラルをたっぷり含んだ牧草を食べて育った乳牛から絞られる牛乳で、甘くて濃厚。甘いお菓子に合うんですよね。ミルクパイはというと、豊富牛乳使用のバターがたっぷり 練り込まれたパイ生地で ミルク餡をくるっと包んだお菓子は顔もほころぶ美味しさ。可愛らしいパッケージが特徴のFerme「とよとみバターみるくパイ」一度ご賞味あれ。




第2ガストロノミーポイント(中井沼)

スタートから3.3キロ。中井沼に到着です。その昔、この地区に住んでいた中井さんが地域の子供たちの為に公園を作ったのが始まり。今では景観に溶け込みアオサギやカモの仲間など色んな水鳥の憩いの場になってます。そんなヨーロッパの田園風景を思わせる「中井沼」のほとりが第2ガストロノミーポイントです。こちらでいただくものは、「工房レティエ」さんのチーズ盛りと、「サロベツベニソン」さんのエゾシカのスモーク&ジャーキー。そしてみんな大好き「稚内産ほっき貝」のチャウダーです。高級ほっき貝を使った特製チャウダーは、ホントに美味しくて、ぷりぷりな食感がたまりません。さらにお隣・幌延町の「ミズナラ樽赤ワイン」とのペアリングが最高!こんな景色を見ながら秋の日差しの下、ワインを楽しむ。こんな贅沢があるものか、と上質な時間を過ごしている有り難さを実感します。


 



第3ガストロノミーポイント(サイクリングロード)

今回のウォーキングルートは、市街地から豊富温泉地区へとつながるサイクリングロートを中心に構成されておりますが、夏は緑に囲まれ、秋になると鮮やかな黄色やオレンジ色に変わり、自転車だけでなく歩くのにもぴったり。このサイクリングロード終盤の第3ガストロノミーポイントでは温かいコーヒーとバターサンドが提供されました。ほっと一息ですね。



ゴール・豊富温泉 集落センター

3カ所のガストロノミーポイントを楽しんだ6キロほどのウォーキングも間も無くゴール。豊富温泉集落センターへ到着です。今回のウォーキング、「ポラリス・ネイチャーガイズ&コンサルタンツ」の嶋崎さん同行で植物や北海道や豊富の自然のお話などを聞きながら歩くことができました。自分の足で歩くことで気付く自然の匂いや鳥のさえずり、何気なく目にする植物にもいろいろストーリーがあることを知り、ウォーキングの充実度アップです。



牛飼いお母さんのスペシャルランチ

とよとみのONガス。歩いて終わりじゃないんです!イベントのハイライト!と言っても過言ではない「牛飼いお母さんのスペシャルランチ」がゴール後の参加者を待ってます。地元の酪農家のお母さんたちの美味しい手作り料理は愛情たっぷりで、地域の食材にこだわった優しい味。お腹も心も満たされます。



「牛飼いお母さんのスペシャルランチ」メニューのご紹介。

北海道産ななつぼしのごはん/地元野菜のたっぷり豚汁/秋鮭のあんかけ/エゾ鹿肉のピカタ/イタドリの和え物キムチ味/牛乳豆腐の卵とじ/昔ながらの北海道ポテトサラダ/かぼちゃ団子/大根おろしのイクラ添え/農家さんのお漬物/じゃがいものスィートポテト/川島旅館の白いプリン


午後の部(サイクリング体験)

今回、初の試みとして電動自転車で大規模草地牧場までサイクリングプログラムを実施しました。台数に限りもあり定員10名の特別企画。はじめて電動付き自転車を経験する参加者も多かったようで、ミニ講習会を実施した上で、いざ出発です。


大規模草地牧場

「湯の杜ぽっけ」を出発した一行は北海道らしい景観が広がる「大規模草地牧場」へ。”秋の風を切る” って、こんな感じなんですね。「大規模草地牧場」は総面積 1500 ha(東京ドーム約 320個分)と、日本有数の規模を誇る大規模草地牧場で、ヨーロッパのような丘陵地帯が見渡す限り広がり、草を食む牛たち1500頭と牧草ロールの牧歌的風景が目の前に現れます。アップダウンが激しい道ですが、電動アシスト付自転車なら楽々走ることができますね。と言いたいところですが電動でも漕がないと前へは進みません。息を切らしながらのサイクリングですが初めての経験に参加者の方も楽しそう。途中、キタキツネが現れ、サプライズ的に設置されたガストロノミーポイントではチーズケーキが振る舞われるなど、午前中のウォーキング同様、北海道の自然と食を楽しむことができました。参加者アンケートでは「生まれて初めて見る圧巻の光景」と感動されていた方もいらしゃいましたよ。






午前中のガストロノミーウォーキング。午後のガストロノミーサイクリング。大空と大地の中で北海道を堪能する1日となりました。イベント終了後は世界でも珍しい油分を含んだ豊富温泉で疲れを癒す、身体も心もぽっかぽかな北海道・とよとみ温泉でのONSEN・ガストロノミーウォーキング。来年もまた来たいなぁ。

ご参加の皆さん、関係したスタッフの皆さん、お疲れさまでした。