イベントレポート
vol.78
日本最北の国立公園&温泉郷で感動体験~サロベツ湿原✖豊富温泉~を開催しました
短い秋に終わりを告げる北海道、豊富温泉を舞台に日本最北の国立公園・サロベツの雄大な自然を感じ、豊富温泉近くのフットパスのコースを楽しむ2日間にわたる体験プログラムを実施致しました。豊富温泉をご存知でしょうか?世界的にも珍しい油分を含んでおり、アトピーなどにも効くといわれ「奇跡の湯」とも呼ばれています。稚内市内から1時間弱、広大なサロベツ湿原や牧草地が回りを囲みます。限定20名の実証モニターイベント、いつものONSEN・ガストロノミーウォーキングとはちょっと趣向を変えた内容を楽しんでいただきました。
1日目は秋色に染まるサロベツ湿原の木道を散策。360度の地平線が見渡せる圧倒的なスケールはここにしかない絶景です。
2日目は国内有数の酪農地帯・豊富町の田園フットパスを歩き、のどかな風景を思いっきり満喫した後は、地元酪農家のお母さんがつくるお楽しみのスペシャルランチ!
ところが、初日の天候は大荒れ。風速10m以上の風、雨、そして突然の雹の攻撃が容赦なく顔面を攻撃してきます。飛行機も20分も上空で旋回しながら着陸のタイミングを見計らっていました。
そんな荒天の中でも皆さん全員時間通りにサロベツ湿原センターへ集合していただきました!
【1日目】 サロベツ湿原ネイチャーガイドツアー
日本三大湿原の一つ、サロベツ湿原では、約1kmの木道を散策し、湿原植物が紅葉する「草紅葉(くさもみじ)」の絶景をいただけます。晴れていれば、広大な湿原の彼方に利尻山の姿も望めます。ちょうど渡り鳥が飛来する季節なので、運が良ければ、上空を鳴き交わしながらV字編隊で飛んでいくガンやハクチョウの姿を見られるかもしれません。湿原の自然を紹介するサロベツ湿原センターの見学もできます。
そう、こんな雄大な景色を堪能していただこうと思っておりました。こちらの画像はイメージ写真です。。。
残念ながら天気に抗う事はできませんので、急遽方向転換。サロベツ湿原センターの中で、ネイチャーガイドさんからじっくりとお話を伺いました。地形について、湿原の成り立ちについて、そして四季折々の自然の美しさについて。聞けば聞くほど色んな季節に訪れたくなります。
参加していた小さなお子さんは、ホッキ貝を使った無料工作体験に夢中です。参加者の皆さんにデコレーションした手作りホッキ貝を配ってくれました。
さて、一通り説明にをしてもらった後、風雨が少し落ち着いていることを願っていざ!外へ出陣です。ここまできて湿原に一歩も足を踏み入れる事無く終わるのは心残りで仕方ありません。
しかし、自然は人間の思い通りにはなりません。外に出た瞬間、凄まじい風で前に進むだけでも精一杯。少し歩いたところにある展望台で記念写真だけ撮って、すぐに引き返しました。ある意味レアな自然体験となりました。
残念ながら天候も回復しそうにないので、この後はゆっくり豊富温泉に浸かっていただき、明日のウォーキングに備えていただきました。
【2日目】 豊富温泉フットパス体験
豊富町市街地の「自然公園」から「豊富温泉」へ約7kmのフットパスコースを散策します。
やった!お天気回復!朝方まで雨が降っていて心配しておりましたが祈りが通じました。
集合場所は豊富温泉のど真ん中、「湯の杜ぽっけ」。受付ではカイロも用意してくれてましたが、風も穏やかで寒さはほとんど感じません。
みんなが集まったら、大型バスに乗ってウォーキングスタート地点までワープします。地元の方しか知らないであろう細い道を上り、豊富町、サロベツ原野、天気が良ければ利尻富士も気持ちよく望める高台へ到着。
1か月前の視察時と当日の写真です。残念ながらの曇り空。樹木の色も緑から紅葉を経て、間もなく丸坊主へ。
ウォーキング開始前にみんなでしっかりとラジオ体操。さて7km以上のウォーキングに出発します。
「いこいの森」を抜けて麓の自然公園へ。昨日の暴風でだいぶ紅葉も落ちてしまいましたが、辛うじて持ちこたえてくれてます。
豊富町の生き字引のガイドさん、豊富町観光協会局長さんが歩きながら色々説明してくれます。人数も20名なのでアットホームな雰囲気で進んでいきます。ガイドさんから笹笛の鳴らし方を教えてもらい、みんなで練習。なかなか難しい。
気持ちよく森林の中を下っていくと、ほどなくして自然公園に到着。ふと足元を見ると大きな栗がゴロゴロ!もうビックリしてしまいました。足でグリグリして器用に殻を剥くということを知らず、思わず手で触ってしまい、栗の棘の痛さを思い知りました(笑)
見上げると可愛らしく丘の斜面に「とよとみ」の文字が。先程はあの上でラジオ体操をしておりました。
森林ウォーク、まだ続きます。立派なきのこ!と喜んでいると、ガイドさんから「それは毒きのこだよ」って。美味しそうなんですけど。
森林浴を楽しんだ後は、フットパスコースへ。天気もすこしずつ回復してきてます!
豊富は、かつては炭鉱で栄えた町でした。9600型蒸気機関車の動輪が展示されていました。 昭和36年から昭和47年の炭鉱閉山まで、日曹炭鉱天塩砿業所専用鉄道で使用されていた蒸気機関車の動輪です。
コースはサイクリングロードにもなっており、伸びやかな道をのんびりとガイドさんの話に耳を傾けながら進みます。
~休憩ポイント①~
ちょうど3分の1程度進んだところで休憩ポイント。牧草地帯が広がっている景色を目の前に、ホットコーヒー、豊富牛乳、そして「フェルム」の「とよとみバターみるくパイ」。
酪農の町「豊富」の美味しい牛乳とバターをたっぷり使ったパイに、中には優しい味わいのみるく餡が。
ほっこりカフェタイム。
さて、再出発。「水芭蕉の群生地ですよ」、「牧草ロール、まだ残ってた!」など、会話を楽しみます。
~休憩ポイント②~中井沼
コース中盤にある「中井沼」。なんと名前そのまま!元々は中井さんがお庭に作った沼だったとのこと。アオサギやカモの仲間など色んな水鳥の憩いの場になってます。
こちらでいただくものは、「工房レティエ」さんのチーズ3種盛りと、「サロベツベニソン」さんのエゾシカのスモーク&ジャーキー。さらにお隣・幌延町の「ミズナラ樽赤ワイン」とのペアリングが最高!
特にエゾジカのスモークは大人気!お代わりする人続出です。「買って帰りたい」とのお声も。なかなか手に入ることが難しい品物ですが、ふるさと納税の返礼品になっているそう。東京から参加された方はお帰りになられてすぐにふるさと納税に申し込んでいただいたとか。嬉しい話です。
なんて素敵で贅沢なシチュエーション。量もたっぷり。延々で休憩したくなります!
もっとゆっくりしたいな~と思う反面、ゴールでいただくランチも待っているので、後ろ髪を引かれつつ、先に進みます。
~休憩ポイント③~
ゴール手前で最後の休憩ポイントです。至れり尽くせり。牧場横でカフェタイム。牛さんにも登場してもらいたかったのですが、生憎既に冬のお籠り期間に入ってしまっており、お姿を拝めませんでした。
「フェルム」の「とよとみミルクバターサンド」とホットコーヒー。みるくパイも両方美味しい。
牛さんの代わりに牧草地を駆け回っている参加者発見(笑)。さぁ、あと一息です。
~ゴール~
豊富温泉に戻ってきました~。約7kmのウォーキングでしたが、それ以上にたっぷりと歩いた気分です。
ゴールの「東豊富地区農業集落センター」では、「農村生活文化伝承活動をすすめる会(通称・伝承の会)」の酪農家のお母さんたちが作るスペシャルランチを頂きます。
全て地産地消のものを使ってます。豚汁に入っている豚肉以外の材料すべて、ご自分達でまかなっているそうです!料理に出された「エゾシカもさばきました。」と聞いて、みなさんびっくり!
山の幸、海の幸、野の幸と、サロベツでとれた食材をたっぷり楽しませていただきました。
和気あいあいと参加者全員でランチを堪能致しました。デザートは「川島旅館」さんの湯あがりプリンと、「セイコーマート」さんののむヨーグルトも、豊富町自慢の美味しいものです。
今回は次回へ繋げるための実証実験モニターイベントとして開催致しました。次回は内容をブラッシュアップして是非たくさんの方にご参加いただけたらと思っております。
最後はもちろん!豊富温泉に入らねば!!