イベントレポート

vol.131

第2回ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 雫石・鶯宿温泉を開催しました

岩手県

「第2回 ONSEN・ガストロノミーウォーキングin 雫石・鶯宿温泉」を開催しました。

昨年はコロナ感染症の影響で中止となりましたが、2年ぶりの開催です。
開湯450余年で、毎分三千数百リットルの豊富な湯量を誇る鶯宿温泉をはじめとし、雫石の伝説の残る男助山、女助山の名前で親しまれる里山から、日本百名山でひとつに数えられる岩手山などのダイナミックな景色が望める御所地区エリアを舞台に、黄金色の稲穂の揺れる田園風景の中を歩きます。雫石ならではの歴史・文化・食を堪能できるONSEN・ガストロノミーウォーキングのはじまりです。

開催日時 :2022年9月18日(日)  9:30-16:00
開催場所 :雫石・御所小学校から鶯宿・うぐいすの湯の里公園 9.7キロ
天候   :曇りのち晴れ
参加人数 :94名 (関係者含まず)
参加費  :大人:3800円 子供(20歳未満):3000円
主催   :雫石町温泉・食文化満喫ツーリズム実行委員会


スタート・御所小学校

当日の朝、天候はどんよりとした曇りでしたが、参加者が集まるに連れ青空も雲の隙間から見えはじめました。東北近隣県からの参加者が中心ではありましたが、東京、千葉、神奈川から駆け付けたONガスファンの方の姿も。久しぶりのONガス開催に参加者の方も楽しげですね。


受付では色とりどり、カラフルなONガス特製のコサッシュと当日の地図が配布されました。この地図ですが、開催地ごとに趣向を凝らしたマップが作成されます。その地域の特色あるマップを見るのも楽しみのひとつですが、今回の雫石はなんとも可愛らしいイラスト満載。まるで絵本のようでした。

 



スタートである御所小学校を出発すると景色が一変します。遠方に見える山々、晴れた日には遠くには南部片富士の岩手山が望めるんですよ。

御所公民館

スタートから1.8キロ。日本の田園風景を楽しみながら歩いていると、あっという間に最初のガストロノミーポイント「御所公民館」に到着です。ここでは、お待ちかねの日本酒、南部美人ひと雫「あぜ道」、酸味控えめ甘さ抜群の「雫石とまとジュース」雫石重っこ料理として「カラフル野菜の漬物」と、雫石の道の駅「しずく庵」の手打ちそばが提供されました。

カラフルなお漬物は今回は小分けで提供されましたが、実は雫石伝統郷土料理の「重っこ料理」。冠婚葬祭や田植え・稲刈りなどの農村行事時に、それぞれの家庭で作った煮物、和え物などの料理を重箱=「重っこ」に入れて持ち寄り、みんなで取り分けて食べる家庭料理です。日本の農村に古くから伝わる、お互いを助け合う「結い」の文化も感じることができる食の文化ですね。美味しい匂いにトンボも様子をうかがってましたよ。




ガストロミーポイントでは笑顔でのおもてなし



御所公民館を背に御所街道を進みます。鶯宿地区を過ぎて間もなく道の両側に現れる男助山、女助山。「PHOTOスポット」の案内板も現れ、多くの参加者が広がる景色をカメラに収めておりました。雫石の象徴でもある男助山、女助山。その昔、この地に大洪水が起きた時にそれぞれの山の頂きに男と女が流れ着き、やがて夫婦となり雫石町の礎を築いたという伝説が残っているそうですよ。雄大な田園風景のなかにこんもりと盛り上がる山容が印象的ですね。


旧南畑小学校

参加者アンケートでは旧南畑小学校でのガストロのミーポイントが人気。その理由は写真でもわかるとおり、地元の高校生(雫石高校郷土芸能委員会)による演舞を見ながら休憩できるのです。地域に伝わる多くの伝統芸能を伝承し,45年の歴史をもつ雫石高等学校郷土芸能委員会。2013年長崎総文祭の郷土芸能部門で文化庁長官賞を受賞するなど本格的な演舞が参加者へ披露されます。YOU TUBEでも動画があがっておりますので興味のある方は是非チェックしてみてくださいね。




旧南畑小学校では人気の「BAERENベアレンビール」が提供されました。その歴史は100年前までさかのぼり、ドイツ南部の街からヴィンテージな設備を買い付け、船で遠く離れた日本に運搬し、当時のビール造りを受け継いで今日もマイスターが手造りしているというもの。何とも言えないクラフトビールならではの個性的な風味が楽しめ、缶のデザインも楽しく、全ての種類を制覇したいくらいです。天気も回復した午後は気温もあがり、暑い中でのビールはたまりませんね。

旧南畑小学校では雫石ならではの素朴な味わいの品々を楽しめます。「銀河のしずく塩にぎり」「南部かしわ汁」「菜種油の唐揚げ」おにぎりと唐揚げの組み合わせは敵なしです。その他にも「しずくの甘酒」と「黒千石大豆の切り餅」と盛りだくさん。高校生の演舞もあり、ついつい長居をしてしまう参加者も多かったようですよ。


フラワー&ガーデン 森の風

3つ目のガストロノミーポイントは岩手県雫石町にあるホテル森の風の併設施設として、2014年7月26日にオープンの「フラワー&ガーデン森の風」です。田園風景から一変して、英国風のガーデンが参加者に目を楽しませます。なんでも英国のチェルシーフラワーショーにおいて合計8つの金賞を獲得し、世界的なランドスケープアーティストである石原和幸(いしはら かずゆき)氏と日本ハウスHDのコラボレーションによるガーデニング庭園で、規模は日本最大級となります。季節ごとに咲く花は、来る度に異なる風景となり、再訪したくなる場所ですね。



ここでは人気の名店、「さくら亭」のホルモン焼きと雫石牛焼き肉がベアレンビールと共に提供されました。「さくら亭」は雫石のはずれにある有名店。亭主自ら出張サービス、人気メニューのホルモン焼きをその場で調理してくれるなんて、なんとも贅沢。盛り付けも華やかで箸が進みます。



逢滝

いよいよウォーキングコースも大詰め。残り400メートルといった場所に到達です。ん??よく見ると道案内には「もっと楽しみたい方コース」が設定されておりました。見る限りほとんどの方が逢滝への3キロを選び右折していますね、ここからは、これまでの国道沿いの開けた景観から、森の中を歩く景色に一変します。鶯宿温泉の上流部に位置し、加賀大滝大明神の鳥居を過ぎると現れるのが「逢滝」。幾層にもなった岩場を勢いよく流れ落ちる水量がなんとも涼しげ。マイナスイオンいっぱいの美味しい空気もガストロノミーメニューのひとつですね。




ゴール・うぐいす湯の里公園

ゴールとなった鶯宿温泉は開湯450余年となる歴史ある温泉。その昔、加賀の国からこの地に住み着いたきこりが歩いていると、鶯が傷ついた足をお湯にひたして治していたことから温泉を発見し「鶯宿」の名がついたと言われております。ちょっと熱めのお湯ですが、それが疲れた身体を癒すんです。鶯宿温泉のいくつかの施設を利用でき個性あふれる温泉を楽しめます。また後日ゆっくり温泉を楽しんで欲しいとの思いから、参加者には嬉しい温泉券が「2枚」配布されました。嬉しいおもてなしに心まで温まります。

季節問わず楽しめる雫石・鶯宿温泉。今度は春に来るぞー。再び訪れたい場所ですね。

最後にゴールした参加者には「雫石・鴬宿温泉」オリジナルのONガスマグボトルがプレゼントされました。

ご参加の皆様、スタッフの皆様、秋の1日楽しめましたね。お疲れさまでした。