イベントレポート

vol.75

Premium ONSEN・ガストロノミーウォーキング in BEPPUを開催しました

大分県

みなさん、”Premium”という響きから何を連想されるでしょう。
今回、初めて”Premium”という冠で開催した舞台は。まさしく初めてONSEN・ガストロノミーウォーキングを開催していただいたおんせん県おおいた、別府です。
全国各地で開催されているONSEN・ガストロノミーウォーキングもこれで63回目。別府では4回目の開催ですが、全国に先駆けて初の”Premium”版としての開催となりました。

何が”Premium”なのか?
参加者人数を60名に絞り、別府をこよなく愛し、知り尽くした地元ガイドの皆さんによる丁寧な案内で、火山と坂とすき間の奇跡的な出会い、源泉数、湧出量ともに日本一の温泉地、別府のルーツを辿ります。
途中々にここならではのお食事場所で、地元食材をたっぷりと使った特別なメニューをご用意。
そして2019年8月に九州初進出したラグジュアリーブランドホテル「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」・「IHG・ANA・ホテルズグループジャパン」とのコラボ企画です。
コンセプトは『人生を豊かにするラグジュアリー体験を満喫できる内容』として別府の皆さんのご協力の元、実施に至りました。

スタート@ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ

当日のお天気は、抜けるような青空!素晴らしいお天気に恵まれました。晩秋とはいいながら、お日様が眩しく、少し動くと汗ばんでしまいそうです。
スタート地点は『ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ』。さすがのラグジュアリー感です。


参加者の大半はこちらのホテルに宿泊されていることもあり、ロビーで寛ぎながら受付を済ませていただきました。

IHG・ANAハンスCEOとANA総研小川会長


今回、ウォーキングの距離数は約6キロ。それにバス移動を合わせて別府を堪能していただきます。
レストランの座席数に合わせて20名づつ3班に分けてスタートをしていただきます。

ガイドさんから盛大に歓迎されます♪


本日ご一緒していただくガイドさんから熱烈な歓迎を受けて、先ずはバスに乗り込みます。
目指すはウォーキングスタート地点へ。

開会式@塚原温泉火口之泉

バスに揺られることおよそ30分。車内ではみんな自己紹介がてら一言ずつコメントをもらい、和気あいあい。
参加者の中には、ONガス参加回数がこれで10回ですという方がいれば、20回以上という強者も!
到着した塚原温泉は由布市湯布院町にあります。こちらはかつて、「別府十湯」の一つに数えられいた(現在の呼称は「別府八湯」)日本三大薬湯の一つとしても知られています。
伽藍岳の中腹に位置して、別府温泉の源となっている火山口を間近で見る事ができます。
バスを降りると、辺りからは硫黄の香りが立ち込めています。
ここからは徒歩で「伽藍岳噴火口跡」を目指すします。かなりの急な坂道を約5分、登りきると硫黄臭がさらに強くなってきます。

坂道をえっちらおっちら


圧巻の景色が広がります!そして通常ならば立ち入り禁止区域の「地獄」まで特別に入らせてもらいました!
さすがPremium!ガイドさんにちゃんと案内してもらうので安心です。

間近に噴気孔を見てご満悦。こちらで開会式を行いました。開会式が終了したら、そのまま登ってきた道を下っていき、再び「塚原温泉 火口乃泉」へ。前方には雄大な由布岳が。

地熱を感じて


下りたところで待っていたのは『温泉蒸し卵』。火口の噴気で約20時間蒸された卵には温泉成分がたっぷり。殻をスルっと剥くと、燻製されたかような彩り。合わせるドリンクは冷鉱泉水『名水 ゆふの水』をゴクリ。横には手湯も用意されており、薬湯を体感。

名水ゆふの水

温泉蒸し卵

まるで燻製たまご!

美味しい笑顔(*‘∀‘)


ガストロノミーポイント@forest inn BORN

塚原温泉を堪能した後は、しばしのウォーキングタイム。約2.5キロ。なにせお天気が最高なので、雄大な景色を見ながらのウォーキングは最高です。30~40分かけて、森の中の隠れレストランへ。


最初に前菜をいただく、forest inn BORNは、まさにその名前にぴったりな設え。ひっそりと静寂の森の中に佇むレストランですが、限定三組で宿泊することも可能です。
こちらでいただくメニューは、『大分佐伯産伊勢海老のサラダ仕立て 塚原高原産牛乳のカプチーノ 温泉水で仕上げたライ麦パンを添えて』
アルコールは『安心院スパークリングワイン』(国内でも珍しい瓶内2次発酵にて製造。安心院産シャルドネ100%で製造したブランドブランです。日本ワインコンクール2015金賞受賞)
ノンアルコールは『大分県産かぼすソーダ』



ラグジュアリーな空間で、スパークリングワインをサーブしていただき、かんぱ~い!
まさに絵画のようなワンディッシュを堪能いただきました。


ガストロノミーポイント@蒸士茶楼

ゆったりと前菜を味わった後は、再度バスに乗り込んで、鉄輪地区までワープします。ガイドブックにもあまり載っていない、スポットへガイドさんの説明を聞きながら案内をしてもらいます。

かまど地獄前に到着



鉄輪地区の裏道散策を堪能していると、ほどなくして、次のレストランへ到着しました。
江戸時代から伝わる地獄蒸し薬膳料理を提供いただく蒸士茶楼さんです。
メニューは『天然蒸気だけで作った滋味薬膳汽鍋(チーゴウ)スープと県産かぼすブリ、かぼすヒラメの低温スチーム、ブラックビーンズ風味』
アルコールは『瓶だし古越龍山 紹興酒、地元焼酎』、ノンアルコールは『中国工芸花茶』

特注の「地獄釜」で温泉熱を利用した50℃洗い&低温スチーム。栄養価がアップし、消化吸収もよい状態になり、食べると代謝が上がり、美肌効果や翌日のお通じにも効果的だとオーナーシェフが教えてくれました。

 

 

 

 

 

 

 


スープと魚料理をいただいた後は、引き続き「鉄輪温泉」エリアを巡るウォーキングです。鉄輪地区が見渡せるビューポイント「みはらし坂」から湯けむりが立ち昇る様子を見学。


3万年前の断層沿いの坂を下り、「熱の湯源泉跡」を見たり、すぐ隣の市営温泉「熱の湯」は、無料温泉として現在も活躍中という県外の者にとってはビックリな話をガイドさんの豆知識を耳にしながら楽しみます。

3万年前の断層

熱の湯源泉跡

市営温泉「熱の湯」


ガストロノミーポイント@旧富士屋旅館・富士屋Galley一也百

次のレストランへ到着です。またまた、素敵な場所!旧富士屋旅館・富士屋Galley一也百は。明治32年に建てられた建物で、別府に唯一残る明治時代の旅館建築。現在はギャラリーやカフェとして、そしてキュンとなりそうな可愛い雑貨の販売などされています。

お食事をいただく前に、ここでも”Premium”な見せ場が。「油布昌伯(ゆふしょうはく)氏」による、別府の伝統芸能・竹細工の夜多羅編みの実演を見学させていただきました。

かっこいい~!!皆さん食い入るように、前のめりで見学されています。


目の保養をした後は、お腹の保養ですね(笑)
『“まるで湯けむり”アイスクリーム 温泉コンフィチュールの紅玉添え』『塚原高原・クックヒルファームのフロマージュブラン×温泉コンフィチュール“国東のキウイ”』『湯布院・マチカ 国産小麦香るマフィン×温泉コンフィチュール“大分かぼす”』の3点セット。
ドリンクは『大分国東むぎ焼酎“とっぱい”カクテル』『 クックヒルファームの低温殺菌牛乳 低温スチームの完熟梅シロップ』『自家製ゆずチェッロ』。ノンアルコールドリンクとして『完熟梅シロップソーダ割り』の3種。
温泉コンフィチュールとは、鉄輪温泉の天然蒸気の中で、低温スチームでゆっくりと果物を蒸します。そうすると、果物の酵素が働き、素材本来の旨味と甘みが引き出されるそうです。

ピアノの生演奏を聴きながら、ラグジュアリーなひと時。

のんびり寛いだ後も、まだまだ別府の奥深く、鉄輪地区のお散歩は続きます。
まさに湯けむりウォーキング。『鉄輪むし湯』の前では、みんなで和気あいあいとガイドさんの話に耳を傾けながら、珍しい『足蒸し』を体験したり、鉄輪温泉の開湯の祖である一遍上人をモデルにした『一遍湯かけ上人』の像にお湯をかけてお参りしたり。

『一遍湯かけ上人』


湯けむりがもうもうと上がる、その名も『湯けむり通り』はとても幻想的。別府には約400本もの湯けむりが立ち上っていますが、そのほとんどが鉄輪温泉のものということも納得です。

温泉タンク、『ハウルの動く城』みたい!

温泉成分の塊


至るところから温泉が

「湯雨竹(竹製温泉冷却装置)」


ガストロノミーポイント@Otto e Sette Oita

鉄輪地区の湯けむりを歩いて堪能した後は、本日のメインディッシュへ。
「豊の国」大分県産にこだわり、ここならではの「地獄窯」を使って料理されるイタリア料理仕立てを提供するOtto e Sette Oita。
メニューは『温泉ミネラルを含んだ”おおいた和牛”の炭火焼き』。温泉ミネラルを沁み込ませ、地獄釜でゆっくりと火を入れた後、表面を炭火で軽く焼いて提供いただきました。

とろけるお肉、大分ブランドの1つ「乾しいたけ」がまた濃厚で堪りません。アルコールとして『安心院マスカットベリー A 樽熟成』、ノンアルコールドリンクは杵築の『完熟甘夏ジュース「蔵姫」』を合わせます。


シェフの手捌きを覗かせてもらい、メニューに籠めた思いを伺い、満足この上なしです。


お店を出た後も、最後まで鉄輪に息づく温泉文化を堪能し、ゴールのANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパまでバスで移動します。


ゴール@ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ

別府長野市長もお出迎え


朝からたっぷり5時間かけて、別府のルーツを辿るガストロノミーウォーキングを堪能しました。
ゴールでは、ホテルのプールサイドで簡単なカクテルパーティーを用意していただき、本日の参加者60名が勢ぞろい。



『牛ホホ肉の煮込み小さな大分野菜添え』、『抹茶ティラミス』、『カボスメレンゲタルト』などを片手にオリジナルブレンドティーやハーブティーに地元のジンを混ぜた『ローカルジン ホットトディ』などを片手に談笑し、関係者の挨拶に耳を傾けます。
当機構理事長の小川正人は「日本に限らず世界にONSENを広めていきたい」と力強く宣言、インターコンチネンタルホテルズグループ/IHG・ANA・ホテルズグループジャパン CEOのハンス・ハイリガーズ氏は「別府の素晴らしさが凝縮したツアー」と絶賛、別府市長野市長は「プレミアム版開催は観光のレベルアップにつながる」とし、当ホテルを積極的に誘致した思いを語っていただきました。

最後にホテル宿泊部長の高良真理さんからは、ホテルの魅力を存分に説明していただき、フィナーレとなりました。

別府の奥の奥まで食とともに堪能いただいた、とっても濃厚な1日でした。
お天気に恵まれたこともあり、最高にラグジュアリーな1日でしたが、別府を愛してやまないガイドさんの皆さんたちが、この日を迎えるにあたり、何度も下見を重ね、参加者の皆さんをもてなしていただいたことに、心からの感謝を送りたいと思います!

最後はもちろん、こちらのホテルのラグジュアリーな温泉を堪能し、1日を締めくくりました。

ONSEN・ガストロノミーウォーキングの新しいスタイル、新たな取り組みを目指して、今後も国内外温泉地を応援していきます!