イベントレポート

vol.4

ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 岩室温泉が開催されました

新潟県

沿道には紫陽花が咲き、夜はホタルが舞い、カエルが歌う梅雨の時期。2017年7月1日(土)に新潟市岩室温泉で、ONSEN・ガストロノミーウォーキングが開催され、約240名の方が参加した。新潟岩室 温泉美食散歩。当日は雨模様のお天気。出発式が終わり、参加者がまずおこなったのは「枝豆もぎ体験」。枝豆は食べるのは得意だが、もぐのは初めてだ。枝豆はこのように生っているのか。初めての体験である。


さて、枝豆をもいだらスタートだ。今回は地元ガイドが一緒に歩きながら、岩室を語ってくれる。ただ歩いて通り過ぎるだけでなく、地元のストーリーを聞きながらめぐることで、それまで黙っていた風景に物語が生まれ、旅をより一層深いものにしてくれる。

出発した参加者がまずたどり着いたのは、「源泉公園」。1713年、庄屋高島庄左衛門が夢枕で霊泉のありかを伝えられ、傷ついた雁が源流に浴して傷を癒したことから源泉を見つけたと伝えられる、岩室温泉はじまりの地だそうだ。まさに、ONSEN・ガストロノミーウォーキングスタートにふさわしい場所である。


【ガストロノミーポイント①】『岩室湯のさと公園』 メニュー~しそジュース~

雨粒で化粧した紫陽花たちが、私を見てと言わんばかりに咲き誇っている。周りの景色は、そんな紫陽花たちを微笑ましく見守っている。賑やかさと静けさが混在する雨の岩室、普段より五感が研ぎ澄まされていく。雨の中歩くのも悪くないな。
さて、スタートから1kmほど歩いただろうか、1か所目のガストロノミーポイントが見えてきた。地元農家の元気のもと「しそジュース」だ。まずは食前酒代わりに一気に飲み干す。体に初夏が訪れた。


【ガストロノミーポイント②】『丸小山公園』 メニュー~枝豆の冷製スープ、越後もち豚のローストポーク~

さらに歩みを進めていく。途中、七夕飾りが見えてきた。短冊に込められた各々の想いが、ホタルの光となって空へと舞っていく。願いは叶う。
さて、急に開けた場所に出た。天神山のふもとに広がる丸小山公園だ。かつて天神山には、直江兼続の弟、大国実頼が治めた天神山城があった。歴史ロマンあふれる場所で第2のガストロノミー。「枝豆の冷製スープ、越後もち豚のローストポーク」だ。冷製スープは、枝豆の豊かな香りと風味が特徴である。越後もち豚は、柔らかく、特性ソースとの相性が抜群だ。味はもとより、盛り付けも素敵であり、それが食事をより一層楽しいものにしていた。


ガストロノミーポイント③】『種月寺』 メニュー~旬の新潟野菜のディップ~

お地蔵さんが並んでいる。国指定の重要文化財にも指定されている、種月寺に着いた。苔むした参道を歩く。門には島津家と同じ十字の紋がある。薩摩出身の南英謙宗が1446年に創建したためである。ここで第3のガストロノミー、「野菜ディップ」。新鮮な野菜そのものの味を味わうには、生野菜が一番だ。厳かな雰囲気漂う本堂の中でいただく。食はどこで食べるのかも重要である。


【ガストロノミーポイント④】『宝山酒造』 メニュー~地元酒蔵の日本酒・甘酒~

山道から温泉街の通りに出ると、見えてきたのは宝山酒造だ。明治18年に創業した岩室が誇る酒蔵。女将さんの案内で酒蔵見学をし、さっそく日本酒の試飲。さすが米どころ新潟。水も良く、日本酒がおいしい。また、甘酒もいただく。すっきりして、なんて美味しい甘酒だ。こちらの甘酒、ノンアルコールなので、お酒が飲めない方にもうれしい一品だ。


【ガストロノミーポイント⑥】『お杉ばら園』 メニュー~コシヒカリと岩室のご飯のおとも・甘鯛の味噌汁~

「お●ぎです!ピー●です!」  ではない。「お杉ばら園」である。新潟といえばコシヒカリだ。炊き立てのお米を、ご飯のおともに岩室地区伝統の「きりあえ」と「からしまき」でいただく。お味噌汁の具は、日本海の夏を代表する甘鯛だ。お盆の上に、雅な椀に盛られたごはんと味噌汁。まさしく「Washoku」である。


【ガストロノミーポイント⑦】『お菓子処 小富士屋』 メニュー~岩室温泉せんべい・笹団子~

岩室温泉では、おせんべいが有名である。そして、新潟を代表するお菓子、笹団子。この2つの銘菓をいただく。その場で食べてもよし、歩きながら食べてもよし、もちろん、お土産にして後で食べてもよし。


【ガストロノミーポイント⑧】『ジェラテリア・レガーロ』 メニュー~ソフトクリーム~

さて、温泉街の通りを離れ、田園の中を進んでいくと、見えてきたのが、ジェラテリア・レガーロだ。自家農場で搾る生乳を使用した、牛乳本来の風味が活きたソフトクリームをいただく。行列ができるほどの人気店のアイスとあって、さすがに美味しい。


【ガストロノミーポイント⑨】『いわむろや』 メニュー~枝豆の山盛り~

8kmのコースもいよいよゴール地点である「いわむろや」が見えてきた。おや、旗がはためいている。そんなに風は強くないぞ、というか、ポールから動いているぞ?そう、地元の方々が、笑顔で旗を振っている。さらに、向かい合った人同士で手をつなぎ作る「人間トンネル」のお出ましだ。なんて感動的なゴールだ。
ゴール地点で、最後のガストロノミー。スタートでもいだ枝豆の山盛りだ。これを協賛いただいたサントリービールとともにいただく。ビールといえば枝豆だね!やっぱりこの相性はすごいな。


ウォーキング終了後は、配布された入浴券を持って、含硫黄・ナトリウム・カルシウム塩化物温泉の泉質を持つ温泉へ。ゴール地点からほどよい距離にあるのも嬉しい。ゆっくりと癒されていく。


今回は、あいにくの雨の中での開催であったが、ガストロノミー、コース内容、そして、岩室の人々のおもてなしもあって、参加者にはとても満足いただけた。「温泉街」というと、どうしても「温泉」のみが注目されてしまうが、実は、そこには、地域ならではの食、歴史・文化、自然があふれているのだ。通り過ぎるだけ、温泉に入るだけではもったいない。ゆっくりと滞在して、その地域を深く味わう。

 

これからの旅のスタイルは? そう、ONSEN・ガストロノミー。

めぐる

梅雨時らしい天気の中、新潟岩室温泉街界隈をウォーキング。国指定重要文化財の種月寺をはじめとする歴史ロマンあふれるコース、田園に囲まれた解放感あるコースなど変化に富んだ8kmを約240名の参加者が楽しみました。

たべる

新潟といえば、コシヒカリ。甘鯛の味噌汁とともに、ニッポンの食を味わいました。また、新潟市民がこよなく愛する枝豆も、茹で枝豆や冷製スープとして登場。越後もち豚のローストポーク、新鮮野菜ディップ、銘菓、ソフトクリーム、地元酒蔵の日本酒・甘酒など、岩室らしい食を堪能しました。

つかる

開湯300年、含硫黄・ナトリウム・カルシウム塩化物の泉質を持つ岩室温泉。昭和38年には国民保養温泉地に指定されています。ゴール地点で配布された温泉入浴券を持って、 さぁ、ひとっ風呂浴びてさっぱりしましょう!