イベントレポート

vol.52

第2回 ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 山寺・天童温泉を開催しました♪

山形県

新型コロナで延期が続いた天童温泉のONガスウォーキング。11月6日に満を持して開催されました!北は北海道、南は四万十市と各地から105 名がお越し下さり、そのうち半分以上が山形県民という、地元をより深く知る・楽しむ機会にもなったようです♪

当日、朝は曇りがかった天気・・・徐々に回復するとの予報を信じていたら、出発時間が近づくにつれ、山寺を太陽が照らし始めてくれました(^○^)

前回のイベント時期(GW明け)とは違って、今回は紅葉シーズン!!
見渡す限り、美しい晩秋の景色が広がり、訪れる方々の笑顔がマスクからもはみ出ていました♪
実は当日、山寺周辺は歩行者天国になり、地元農産品や手作り工芸から、グルメ・カフェまで彩り豊かなテナントが出店する「山寺irodoriマルシェ」が開催されていたのです。
しかも、ゴール地点・天童温泉周辺では、初の紅葉ライトアップが!澄んだ空気と広い夜空に、赤らんだ葉が輝きを放つ姿・・・来年こそゆっくり訪れようと決心します。


ワクワクしっぱなしの気持ちを落ち着かせ、山寺の麓にある根本中堂に集合です。
山形市「山寺」の通称で知られる「宝珠山立石寺」は、奇岩怪石からなる山全体が修行と信仰の場。奥之院までは1時間ほどかかりますが、石段を登ると煩悩が消滅するそうです。足元に並ぶ句碑、荘厳な岩壁、途中で望む息をのむほどの絶景・・・本当に神聖な気持ちになりますm(_ _)m(←筆者体験談)

また来ることを心に誓い、イベントの主役 天童市の天童温泉を目指します!
参道では、力こんにゃく、くずアイスなどの名物店が軒を連ね、更にマルシェの魅力的なテナントも並び、かなり目移りしてしまいますが、ゆっくりと歩を進めることにします。

通りを抜けると、盆地ならではの大きく広がる田畑と遠くにそびえる山並みを一望でき、何とも言えない解放感と懐かしさに浸ることができます!!日が射しているので、ひんやりしたもが心地よい♪
やっぱり日本の原風景って良いな、気持ちよさそうに飛ぶ鳥が羨ましいな、と思いつつ歩いていたら、体がぽかぽかしてきました。

ガストロノミーポイント①山寺コミュニティセンター
メニュー:玉こんにゃく&クラフトビール・パインサイダー

スタートから1.2kmで、最初のガストロノミーポイントに到着!
大鍋の醤油だしに浸った、山形のソウルフード『玉こんにゃく』。登る前に食べると力が湧いたことから、地元では「力こんにゃく」と言われているそう。
「はい、玉こんね!飲み物は?」と笑顔で聞かれてメニューを見る。ん、パインサイダー?なぜ??どこにも書いてないので尋ねたら、「ここは寒いから、暖かい地方に憧れたらしい」との答えが返ってきました。なるほど、あえてのパインなんですね。


ぶるんと食感のこんにゃくを美味しそうに頬張る皆さんから、「ビールうまーい!」との声が聞こえてきます。なんと、2022年2月に天童市内にオープンしたばかりの『ブリューラボ108(とうはち)』さんのクラフトビールでした☆また、こんにゃくに乗せた辛子と出汁とも相性抜群です!
これで、パワーももらって、気分もアゲて、どんどん歩いていけそうです。

歩いた先を少し脇に入ると・・広大な果樹園が続く一帯が見えてきました!次のポイントが楽しみになってきます。

ガストロノミーポイント②うぐいすの宿観光果樹園
メニュー:りんご、ラ・フランス&天童ワイン、ラ・フランスジュース

さすが、フルーツ王国・山形!!
果樹園で新鮮な旬のリンゴ2種類を食べ比べ、さらに贅沢なことにラ・フランスのお土産までいただきました(^-^)程よいシャキシャキ感、蜜がすごく甘くて瑞々しい~!皆さん、今夜のご褒美を真剣に迷っていました(笑) もはや、そのまま購入・発送の手続きをされている方も。

個人的に初めて飲んだラ・フランス100%ジュースは、本当にフレッシュで甘すぎず大人の味!天童ワインも、ぶどう栽培の理想郷といわれる山々で育てられたからこそ、しっかりと味わい深かったです。



山形盆地の真ん中、天童の果樹園はここで終わりではありません!
リンゴがたわわに生る木々を眺め、何となく香しく心地よい空気を吸いながら、話も弾んでしまいますヽ(^o^)
ちょうど一緒になった方々に「どこから来たんですか?」と聞くと、90%以上が”天童市です!”と。「普段じゃ絶対に通らない道を歩けてる」「車で通りすぎずに歩くと、違う目線で楽しめて贅沢」との嬉しいお声もいただきました。コロナ禍で遠出できないけれど、むしろ地元を満喫する時間ができる・・・ONガスイベントの醍醐味のひとつだなと痛感しました♪


ガストロノミーポイント③芭蕉おもかげの丘
メニュー:まゆはき&とろとろ梅酒・紅茶そば茶

歩きながら気になっていた「奥の細道」という文字。松尾芭蕉さん御一行が山寺に向かう道のりに、石碑が所々に設置されています。
ココには、”まゆはきを俤にして紅粉の花”と詠まれたことを記念して句碑が建てられています。
紅花の季節は過ぎていますが、「まゆはき」(おしろいを付けた後に眉を払う刷毛)の名がつけられた梅のお菓子と、味わい深いお茶のお陰で、当時に想いを馳せホッと一息ついてみました。


「では一句、どうぞ!」と笑顔で手渡された短冊。
句碑の前で真剣に悩む方もいらっしゃいます。歩いてこそ感じられる気持ちを文字にする難しさ・・・先人たち方の表現力の豊かさに感服です。
何気なく口にした「山形正宗とろとろ梅酒」は、初めての舌触りで、とろ~~り甘酸っぱい!地元でもなかなか入手困難な逸品だそうです。

 

 

 

 


おっ次は、、ぶどう?!果樹の園はまだまだ続きます☆民家の通りを抜けていくと・・・ガストロノミーポイントが見えてきました!

ガストロノミーポイント④石倉公民館
メニュー:きのこ焼き&上荻野戸ワイン・りんごジュース

少し塩味を求めていたところに、「ゴールデンしめじ」も入ったキノコ焼きの登場です。
上萩野戸ワインは、天童市・花輪農園4代目が上荻野戸で栽培したマスカット・ベリーAのみで醸造し、樽熟成させたタケダワイナリーさんの一作。天童ワインも含め、芳醇なワインが種類豊富ですよね♪
またも、声をかけた方は天童市民!「ゴールデンしめじは聞いたことあっても食べたの初めて!」と笑顔でおっしゃっていました。
太陽のお陰か、お酒か、顔もポッと赤くなって幸せそうです!(^^)!


ガストロノミーポイント⑤千布公民館
メニュー:山形牛芋煮、つや姫・雪若丸おにぎり&つや姫玄米茶

もう11月!?と・・・コロナのせいか今まで以上に1年が早いような気が・・・そんなことを思いつつ、将棋の駒のように一歩ずつ踏みしめて1.2キロ。
急に大きな拍手で迎えられました(#^.^#) ついに、全長10.5kmの折り返し地点に到着!
干布(ほしぬの)の地名は、山寺立石寺を開山した慈覚大師がこの地に麻栽培を伝え、織った布を乾かしたという伝説に由来しているそうです。公民館の横に小学校が併設されていて、こどもの笑い声が絶えない、憩いの場なのかな~。

そこで提供されるのは、今回のメインの芋煮!楽しみにしていました!!

 

 

 

 

 


学生の皆さんが、笑顔あふれるトークで場を盛り上げてくれます♪美味しさを明るくPRする姿、めちゃくちゃ元気が出ました!


山形牛がふんだんに使われたソウルフード『芋煮』と、つやっと輝く『つや姫おにぎり』は、間違いなく美味し過ぎます。
抜群の美味しさと小学校の校庭・青空も手伝い、皆さんほっこりしたのか、同じテーブルになった方々と(小さな声でマスクしながら)談笑されていて、旅の出逢いも感じておられました☆


よし、あと半分、満喫するぞーーー!!!
意気込んで校庭を横切り・・・ん?どこに?と思ったら、裏側に抜けていきます。
すると急に、信じれらない高さの洗練された木々が立ち並んでいるではないですか!

小道を曲がって到着したのは、『御苦楽園』という庭園でした!参加費に入園料が含まれているので、じっくり見学していきましょう。


ここは、昭和初期、故水戸部弥作翁が当時の失業救済事業として7年の歳月をかけて作った日本庭園。立ち並ぶ柱石には、人生の苦楽を教えてくれる格言金言が刻まれていて、美しいだけでなく先人の知恵を学べる場でした。だから「御苦楽園」と書くんですね。
さらに、ひ孫にあたられる奥様の施設案内が流暢で素晴らしいこと!「お金に苦しくなったら土地を売ってもよい」と、子孫を想う言葉も残されたそうです。皆さん、丁寧なお話に聞き入っておられました。


橙・赤・黄に彩られた庭園で写真を撮って楽しんでいたら、時間はあっという間に過ぎていました。
ふと時計を見ると・・・あ、ゴールまで半分あるんだった。。。ちょっと急ぎましょうかね!?


ガストロノミーポイント⑥水戸部酒造
メニュー:漬物&日本酒・深山香味茶


水戸部酒造さんに到着!
山形県特産の青菜を刻んで、他の野菜とともに漬けた郷土料理「おみ漬け」と、山形ならでは「さくらんぼのお漬物」がかわいく盛り付けられています♪

「どちらにされますか?」と威勢よく声をかけていただき、4種類の純米吟醸から選びます。「雄町」や「酒未来」など酒米が各々違っていて、皆さん迷いに迷われていました。
さくらんぼの漬物は、甘味と酸味のバランスが良く、ペロリ!お漬物の程よい塩気と日本酒の最高のコンビネーションに、笑顔が弾けまくります!!

ここからは、市内の中心部を走る大通りになります。
さっきまで聳えていた鳥海山の姿がはるか遠くに感じ、そばに天童のシンボル「舞鶴山」が見えてきました。ここは、桜の季節に「人間将棋」が行われる、市民の憩いの公園です!駒になって祭りに参加してみたいな~。


ガストロノミーポイント⑦出羽桜酒造
メニュー:肉そば&日本酒・甘酒

だいぶ街中に出てきたな~とギャップを感じつつ、角を曲がると、昔の雰囲気が残された通りへ。出羽桜酒造さんの向かいにテントが見えてきました!
もの凄く元気に「お疲れ様です!お好きなだけ飲んでってください~!」と言ってくださり、がぜんテンションが上がります!
そして・・・お、赤いキッチンカー??肉そばの出張のようです(^○^)


出羽桜 山田錦四割八分・・・うんまーい!!甘酒もコクがあって優しい美味しさ、体に良いのも有難いです。
「肉そば」と言われると、牛肉のイメージがありますが、これぞ山形ならではの一品!歯応えのある鶏肉なんです!山形県の村山地方を中心に幅広く提供される郷土食で、”冷たい”肉そばと親しまれ、今では常温に近い「ぬるめ」から、キンキンに冷えた冷たさまで幅広く存在するのだとか。育ち切ってしまった鶏の有効活用にもなってるそうですよ。
2種類の酒造前で贅沢な気分、、そこに出来たての「肉そば」がひとつひとつ届けられます。今回は肌寒い中なので、温かめのそばでした)^o^( それはそれは、皆さんの笑顔満開になるに決まってます♪
ほっと一息ついていると、少しだけ日も陰りを見せ始めました。ゴールの天童温泉に向け、もうひと踏ん張りです。


最後のガストロノミーポイントまで歩いている途中、中まで入りたくなる場所や、天童ならではの画に出会うことができます。


ガストロノミーポイント⑧小路公園
メニュー:将棋もろこし・王将焼&天童ブルワリー・コーヒー

最後は、お疲れ様の気持ちを込めて淹れてくださるコーヒーの良い香り☆
ん?もろこしって・・とうもろこし?いえいえ、天童市の老舗店が手がける「将棋もろこし」は、小豆粉と砂糖で作られたお菓子。ひとつひとつ焼き加減も違うので、丹精込めて丁寧に作られているのがわかります♪
王将焼は、カステラ風味の中にしっとりした白餡が入っていて、どこか懐かしい人気のお土産です♪

将棋の駒で有名な天童ならではのデザートでとコーヒーで、ラストスパートのパワーをいただきました!


いよいよ、ゴールまで残すところ1キロを切りました!今日は皆さん結構歩いています!
さぁ!天童商店街を抜け、ゴールへまっしぐら!!


ゴール★天童温泉屋台村「と横町」

到着でーーーーーす!!「お疲れ様でした~!」と声援をいただき、10.5kmを完歩しました!
と横町」は、天童温泉の中心地に新しくオープンした屋台村です!(^^)!

コロナで動く機会が少なくなったのもあり、身体がかなり疲れています(#^.^#) でも嬉しい悲鳴!
温泉が待ってくれています!「つかる」も味わいきって、また屋台村に来ることも出来ます♪ミこんな幸せ・・・あるでしょうか!

夜に少しのぞいてみると、ONガスの参加者の方々が気持ちよさそうに、地の特産を食べて飲んでいらっしゃいました。素敵すぎる1日ですね☆

皆さん、本当にお疲れ様でした!!
天童市内には、今回紹介しきれていない名物店がた~~っくさんあります。天童・山寺に、また違う季節にも遊びに行ってくださいませ!!